第41章 冬での一時
シノン「………待ちなさい。今、なんて?;」
キリト&ケイト『?何が?』
シノン「いや、だから…ライフル?AGIなんて?」
キリト&ケイト『あー、当時5000』
シノン「嘘でしょ!!?」
ケイト「いや、頑張ったらできたよね?」
キリト「ああ。というかケイトじゃなきゃ無理だろ。
第一、ここに来たのだってケイトがそれさえも超えて斬れなくなったからだし」
シノン「……それ、本当?」
キリト&ケイト『うん』
言われずもがな、というように頷かれた。
二人にとっては常識レベルのものなのね。
とりあえず、情報としては理解はしたわ;
シノン「所で装備、どうするの?」
ケイト「んー、やっぱり剣がいいな。刀身が42cmくらいのそんなに長くない奴」
シノン「!…まさか…あんたまで弾丸斬り裂きまくるんじゃないでしょうね?;」
ケイト「うん。シングルシュートでも叩き落としてたし。
前世でも矢に対して使ってたし」ぼそ
シノン「?前世?」
ケイト「びくっ!!)…え、えっと…?;」
シノン「…変な人ね。
霊感があるから前世の記憶も持ってたの?言ってくれればよかったのに」くす
ケイト「!あ、うん…ははっ^^
(差別されるかと思ってたし、周囲からずっとそうされ続けてきたから
余計、その恐怖で言い出せなかったなんて言えるわけない」苦笑←少し引きつってる
シノン「銃弾は斬れたの?」
ケイト「火縄銃だぞ!?刀が壊れるわ!!;」
シノン「そこは普通にそうなのね」
小型の光剣がいいだろうという話になったけれど、どちらかといえば刀身がある方がいいらしい。
光剣を薦めてみたけれど、あまり気乗りしないように見えたわね。
ケイト「う~ん…なんだかなあ」←キリトに貸してもらってる
シノン「振ってみれば?」
ケイト「うん」
そう言ってから周囲を確認して、5mほど距離を取った後
とんでもない速度で振り回し続けた。
上中下段は一瞬で振り抜き、瞬時に背後から真横、斜めに至るまで全方位に向けて。
シノン「凄いスピードね)…」
そのあまりもの太刀筋の速さに(1秒につき5斬)
剣の軌道さえも見えず、あいつがやっていたような四角の線も残らないほどのそれに
私は見入りながらも、思わず目を細めた。