第41章 冬での一時
キリト「おおー!お金、前に来た時よりも貯まってるな!!」
シノン「そうね。前から言えば倍の金額かしら。
どこかのバカがやった、予測線の予測を実践しようとした末路でしょうね」じとー←責めるような眼をキリトへ向ける人
キリト「う?あ?えっと…そうだなああ(滝汗&引きつり笑い」たらーり←いたたまれず、声が引きつりつつも目を逸らす人
ケイト「へぇー。あれってどんなゲーム?」
キリト「ああ。ただ避けてタッチするだけだ」
シノン「ただ!?;」
ケイト「武器の使用はないの?」
キリト「ああ」
ケイト「そこの柵みたいな板って蹴ってもいいの?」
キリト「ん?いいと思うぞ」
シノン「何馬鹿みたいな話してるのよ!;」
キリト「いや、最低限のルールだけで多分いけると思うからさ、ケイトなら」きっぱり
シノン「…随分と自信満々に言うのね」
キリト「そりゃ俺の師匠だし^^」
そう言いながらけらけらと上機嫌に笑うキリトに、私は眉をひそめながら挑戦する所を見つめた。
我先にと並ぶ中で、ケイトは最後尾に。
その前に一つだけ教えておいた。弾道予測線のことを。
敵から銃撃前の狙点を受けると敵側の視野に表示される「守備的システム・アシスト」。
狙点というのは、脱力状態下で銃を構える姿勢をとった際に「銃口が最も安定した方向」を表す言葉よ。
そう赤い線が現れ、その線上を銃弾が通ることを説明すると、ケイトは「教えてくれてありがとう」と笑った。
シノン「別にいいわよ、このくらい。大したことはしてないわ」
実力を見せてもらいましょう。
そんな思いと共に見つめていると、さらにとんでもないことをしでかした。
『START!』
その文字が浮かんだ直後、走ったのはいい。
でも、1回目の銃撃に対して避ける際に身体を反転。
正確に言うと、前へ跳びながら宙がえりをしつつ身体を捻って避けて着地と同時に走り続けた。
それも、何事もなかったかのように…