第40章 窮地
好きでたまらないから、余計に寂しく感じた。
でもその後、いっぱい甘えさせてくれた。
だから、こう思ったの。
「もっと甘えてもいいんだよ」って…
『ただいま!^^』
そう嬉しそうな声に、自分も嬉しくなってまた一声鳴いた。
その後で隣に座って、「もっと甘えて」って言うと
ケイト「そっか。こいつめこいつめぇえええ^^♪うりうりうりいい」
ミー「にゃー^^♪」←目を細めて笑ってる
それから離すと、クレハお姉さんの隣へと歩いて行き、座っている足元へ頬ずりをした。
クレハ「あら、私もですか?」
ミー「み!」
クレハ「仕方ないですね。もお^^♪」うりうりうり
ミー「にゃー^^♪」
幸せで仕方ない。一緒に居るだけで、ゴロゴロとのどが鳴る。
意思が通じていて、温かくて、とても嬉しくて…
「大好きだよ」って伝えたくて、何度も何度もそう想いながら鳴いた。
それを二人はちゃんと受け止めてくれて、その度に何度も何度も撫でてくれた。
それが余計に嬉しくって、仕方なかったんだ。幸せではちきれないくらいに。
二人の帰りを待ってる間、自慢げに言った。
「お腹が空いた時は解ってくれるんだ」って。
「遊びたくなった時、それとなく持ち掛けてくれる」って。
意味は通じてないみたいで、何度も撫でられるだけだったけど、ただそれだけで気が紛れた。
二人のことを考えるだけで幸せだったから。
ケイト「怖かったこと、ない?」
一番に思い出したのは雷の音。
その日は大雨と共に雷が鳴ってて、凄い光と一緒にでっかい音が響いてた。
怖くて震えてると「大丈夫だからなー、大丈夫だぞー」
そんな間延びしたような声と、優しく撫でられた手にとっても安心した。
金髪の…クレハお姉さんからのお叱り、雷みたいだと思ってたけど、それ以上に怖く感じた。
でも、二人が寄り添い続けてくれたから、恐怖も不安も寂しさも…何も感じなかった。何も怖くないって感じた。
だから、怖くなった時は甘えてね。いつでも待ってるから。
そう言うと、クレハお姉さんにも伝えた後で、とっても嬉しそうに笑ってくれた。