第40章 窮地
シノン「最初はどこの不審者かと思ったけどね」ふふっ
ケイト「え!!?;」
シノン「だってそうでしょ?いきなり人の部屋にずかずか入ってくるんだから。
まあ助かったけど」
ケイト「ごめんなさい;」ぐすんっ
シノン「くす)…
だから…言いたいのよ。差別されて普通だったから、余計にね。
それに…私の過去に対する心情だって、ここまで変わることなんてなかったでしょ。
わざわざ本人に会わせて、胸のつっかえを下ろさせるなんて荒療治するぐらいじゃない。
しかも絶交される覚悟でぶつかってくるし…あんな正面から堂々とぶつかられたら…
泣くほどの覚悟で向き合おうとされたら…受けるしかないじゃない(微笑)
だから…
ケイト…行動に移してくれて、本当にありがとう^^//」
ケイト「!//…そ、そっか…//」
言ってて照れ臭かったのか、その後ですぐさま両手を振ってこられた。
シノン「はい!この話は終わり!//
もう着くでしょ?帰るから!」
ケイト「あ、うん。
シノン、こっちこそありがとう^^」
シノン「!…え?」
ケイト「お陰でもっと過去に整理が付いたんだ。
だからありがとう、シノン。
出会えて、本当によかった^^」にっこり
シノン「!っ…(うるっ」ぎゅっ←口元を噤む
ケイト「シノンだって無事で済んだしね♪」にこにこ
シノン「…そ」ぷるぷる
ケイト「ん?そ?」首傾
シノン「それはこっちの台詞よ!バカアアアアアアアアアアアアあああ!!!!//」両目瞑
ケイト「!!!??;」きーん!!!
シノン「ふんっ!!」ぷいっ!
ずかずかずかずか
ケイト「???どうしたんだ?一体?」きょとん
そう車から出てずかずかと力強く足踏みして去っていくシノンに、私は理由がわからなくて?を浮かべるばかりだった。
そして何故か、運転手さんは私達へ温かな眼を向けていた。
後にLINEで何で叫んだのかを聞いた、怒ってたのかと思ったから。
すると…その言葉通りというだけで、用事があったからさっさと去る為に大声で言ってから、有無も言わさずに去っていったんだそうだ。
?何故に叫ぶ必要が?(腕組&首傾)←結論は出なかった
テロップ『鈍いから照れ隠しだとばれなかった』