第40章 窮地
テロップ『ラフィンコフィンのメンバーはこちらの世界では死んでいます。
よって死銃事件は現実たり得なかった。
原作との明確な違いはここである。
これはケイトがいたSAO世界、パラレルワールドとしてお楽しみ下さい』
ケイト「ごめんな、クレハ。付き合わせて」
クレハ「何を言いますか。今更」溜息
ケイト「あはは^^;」
クレハ「今に始まったことじゃないでしょう?もっと堂々としてなさい。
それで救われた方こそ数多くいるのですから」微笑
ケイト「…うん!」頷
クレハ「第一、あなたのお節介気質は今に始まったことじゃないでしょう」きっぱり
ケイト「うぐっ;
ま、まあ杞憂ならいいんだ。何らかの大事が起きないのならそれd
どたっ!!
がちゃがちゃ!!
「きゃ!」
どさっ!!
「朝田さん!
朝田さん朝田さん朝田さん朝田さん朝田さん朝田さん朝田さん朝田さん朝田さん朝田さん朝田さん朝田さん朝田さん朝田さん朝田さん朝田さん」
女性の悲鳴の後、狂気に満ちた男性の声が外にまで響いてきた瞬間
ケイトが扉の鍵が開いているのを確認した後
開けるや否や覆い被さっている男を殴り飛ばし、男と女の間に入りました。
ケイト「下がって!!」ばっ!
「!あなた」
「邪魔するなああ!!」
注射器を持った腕である右腕前腕部を右手で握って逸らしつつ自らのもとへ引き寄せながら、左手の正拳突きをみぞおちへ叩き込む。
「ごほごほっ」
咳き込んで前のめりになる男に対し、左手に右腕を持ち替えて下ろさせながら引き寄せて首に肘打ち
クレハ「頸動脈;容赦ないですね」
その肘打ちの直後、拳打を顎へ向けて撃つ。
ぐらぐらとする男に対し、左手で右足を軸に左回転して勢いを付けながら右手で胸へ突くようにして床へと叩き付ける。
未だ注射器を離そうとしない男に対し、右腕を踏んで離させた。
ケイト「クレハ!注射器を奪ってくれ」
クレハ「ええ」さっ
「げほ…こふっ」
「ちょっと。あまり乱暴なことは」
ケイト「くわっ!)眠ってろ!」
ごずぅっ!!
左拳を構えて額へと叩き落とした。
脳震盪からか完全に意識がなくなったのを確認した後、力が抜けたのか跪いた。
私はその間に新聞紙を纏めていたロープを見つけてから
それで遠慮なく男性の両腕を縛り上げ、両足を縛り上げる所でした。