第40章 窮地
健康診断に対して「身体が元気なのだからサボってもいいだろおおおお」と叫びながら拘束していたSP達を自力で振りほどいて、お爺様が逃げ続けることになり…
テロップ『97歳とは思えないぐらいパワフルだった』
迷惑なことこの上ないわけなのですが…精魂尽き果てるまで追いかけ続けなければいけないようで、当家の抜け道についても熟知しているので昼になっても捕まらず…
散歩の時でも騒がしかったのを今でも覚えています。
その走りと騒々しさのせいでさらなる二次災害が起きました。
散歩していた道を走っていく人に対してミーが慌てふためいて庭にある池に誤って落ち
ケイトが跳び込んでミーを助け出し、私がミーを受け取って拭いてからお風呂に共に入ることになりました。
どちらも無事だったわけですが、そのせいで出立が遅れたのは言うまでもありません。
お爺様…家に帰ったら覚えておいてくださいね!!(めらっ!!)
その頃の飛龍家↓
爺「はくしゅーんっ!!
ん?風邪かの?」きょとん←家の茂みに隠れていた
クライン「見つけたぞおおおおお!!!!」
爺「うげっ!!」
グレイク「こっちですこっち!!!」
爺「誰が捕まるか!!最強の武術の真髄を見せてくれるわあああああ!!!!」くわっ!!←真剣
『本当に一家の主だというんなら捕まれええええええええええ!!!!!・・』くわっ!!!←血眼
ぎゃーぎゃー!!!
私が「飛び降ります」と宣言して一度捕まって振りほどいた後、家の外にまで逃げようとしていたお爺様を見て
「家の外に出たら死にます」と脅しをかけたことである程度範囲は縮まり
総出で山狩りならぬ家狩りでお爺様の体力を尽きるのを待っていたのですが…
未だに決着は付きそうにもありませんでした…;
爺「飛流奥義、紅葉あああああああああ!!!!!」
『うぎゃああああ!!!;』
どっごぉーん!!!←10人近くが一度に吹っ飛ぶ
テロップ『アニメのようだ』
大人しく捕まるという選択肢はないのでしょうか…;