第39章 親になる前に
~おまけ・終~
・VRMMO
2025年12月13日、キリトから連絡が来ました。
クレハ「キリトから連絡が来ていますよ?
何でもケイトのあの神速シングルシュートを斬りたいとか」
ケイト「銃でも避ける為のVRMMOでもやればいいんじゃない?」
クレハ「そうですね。有名所はガンゲイル・オンラインでしたか」
ケイト「それやってみれば?
「倉庫にストレージとお金預けてからコンバートしてやってみ?必ずいい経験になるはずだよ」ってキリトに勧めといて」
クレハ「わかりました。子猫の面倒で忙しいので代筆として送っておきます。
念の為、入れない理由と近況についても報告しておきましょう。
それにしてもVRMMOなど最近めっきりやっていませんね。12月の月例大会以降あまりしてませんし」
ケイト「そうだねー。でもまだまだ世話が必要だから手は抜けないよ」
そうして何気ない一言から、ファントム・バレット編は始まりました。
・名前
拾ってから3日後、ふとした疑問が浮かび上がりました。
クレハ「ところで子猫の名前、どうしましょう?」
ケイト「クレハが決めてよ」
「ミー」
クレハ「…メスですし、ミーでいいのでは?」
ケイト「そうだね。鳴き声もそうだし。決定」
命名『ミー』
クレハ「なんだかミーすけと同じような命名の仕方になったような…;
(はっ!)もしや、私もケイトに染まっているのでは!!?;」←今更感半端ない
ケイト「Simple is best!
ね、ミー?」←抱き上げながら同意を求めてる
「ミーミーミー」←絶対わかってない
ケイト「ほら、賛成してるし」
クレハ「うーん;わかりました。
とりあえず今は子供を身ごもるよりも子猫が独り立ちできるまでですね。
いえ、いっそ家族として共に過ごしましょうか」
ケイト「そうしよう。いきなり別れ別れだなんてミーもやだもんねえ?」
「ミー!」お腹空いた!
ケイト「そっかそっか。お腹空いたか。んじゃミルクの準備をと」とてとて
「ミー」ついて行こうとしてる
クレハ「こらこら。これ以上先は床暖房が効いてなくて冷たいですよ?
ここで一緒に待ってましょうね?」
「ミー」←どこか寂しそうな声
結果、気付けば私達は目的でもあった人の親になる前に
「拾ったばかりの子猫」の親になっていました。