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白い流星【ソードアート・オンライン】

第39章 親になる前に





ケイト「私は、そのやり方を教えることができます。でもそれは誰もができることじゃないんです。
その人に合うか合わないかが、一番重要だから。

合わないままガムシャラにやったとしても、それは決して身につかない。
どれだけ努力しても報われなかったことがある。でもそれはやり方が合わなかったからだった。

先生方は、そのやり方を考えてはくれない。一人一人向き合って考えてはくれない。
でも私は考えた。頑張った。報われた。先生の中にはこれ見よがしに私の教え方がよかったと風評する人だっていましたよ。

伸び悩んでた時、一緒に寄り添って考えたりはあまりしてくれなかったくせにね^^;


工夫したのに、努力したのに…肝心な部分は見てくれない」

アスナ母「!!(その言葉は」

その瞬間、脳裏によぎったのは成績が伸びた時の周囲の反応だった。

私の経験とも似ているけど違った話し方からして、きっとケイト自身の経験。


でも最後の言葉だけは、当時に思ったことだった。


ケイト「天才だとひとくくりにしたり、結局は好き勝手に変えられる。

落ちこぼれだとか嘘つきだとか、きもいとか死ねとか…
冷やかしで聞こえるように囁いて、精神的に追い込むようなことして平気な面をしてられる連中が多かった。

自分一人の努力でも、その評価は好き勝手に捻じ曲げられるものです。事実がどうであろうが、それこそお構いなしにね。
あなたにも、その経験はあるでしょう?」

アスナ母「……ええ、そうね」俯


ケイト「アスナは…必死で努力してましたよ。デスゲームにとらわれても、その中で努力は惜しまなかった。

キリトまで巻き込んで一緒に勉強したりしてね。


その結果が…偏差値75です。
誰かが教えた所で、どれだけ叩き込もうとした所で、結局は『本人次第』なんです。

本人が努力しなければ身に付けなければ結果は出ないし、繋がらない。

死に物狂いのそれがあった。頑張った。だから伸びた。


私はね、アスナに救われたんですよ。宿屋で絶望してても必死に攻略の場まで来たアスナに。

リアルでの料理の実現だったり、歪んでた常識から違いに馴染めなくて苦しんでた時に助けてくれたり…

ホント…生んでくれて、感謝ばかりです^^//」

…本家の人間とは、随分と違うのね(微笑)


顔を合わせる度、家柄について嫌味を言う人達とは…


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