第39章 親になる前に
ケイト「おっほん。
裏面もDVDあるんだけどなあ…
キリトの2年間の行動全てを収録したプロファイルDVD…どうしようかなあ?
いっそアスナのお母さんに」
アスナ「遠慮なくもらうわね!」ばっ!!
ケイト「ありゃまあ…奪うのが速いよ;」
アスナ「じゃ、じゃあ私部屋の中に直してくるからあああああ!!!」だっ!!!
ケイト「隠すの間違いじゃない?^^;」
アスナ母「待ちなさいアスナ!私にも見せなさい!!」←アスナのそれに関するもの
ケイト「あっはっは^^;多分見せたがらないでしょうね。
大丈夫ですよ。あなたが見たいと思いそうな情報分だけは別にコピーを取っているので送っておきますから^^」
アスナ母「そう…ならいいわ。不足分については後程改めて聞くから」
ケイト「是非そうしてください^^
さて、と…(がしがし)
この方が話しやすいでしょう?」ふっ
アスナ母「!!」
何なの…この笑みは?
年相応な笑みには見えない。
さっきのはただの馬鹿な振り?計算高さから?
アスナが退席すると見越した上でこの状況を作り出した?
もしや…思い違いをしていたかもしれない。
策士?
アスナ母「あなた…馬鹿なの?それとも計算でやっているの?」
ケイト「さあ?それがどうなのかを決めるのはあなたでしょう。
私には何とも言えません」肩をすくめる
アスナ母「底が知れないわね」
真っ直ぐな眼光なのに…年数に合わないわ。
あんな眼ができるのはせいぜい80年を超えた矢先から
ケイト「?何を訝しんでいるんですか?」
アスナ母「あなた…本当は何歳なの?」
ケイト「ただの若輩者ですよ。27歳です。
ただ…霊感があるので前世の記憶もありますが」
アスナ母「霊感?そんなものがあるわけ…」
そう顔を上げた瞬間…言い知れようのない不思議な感覚にとらわれた。
今までに見たことの無い眼差しで、何か…
深い部分を見られているような…覗き込まれているような、そんな変な感覚。