第38章 月例大会
私の場合、魔法として浄化エネルギーを結界として「如何なるものを寄せ付けぬ盾」とします。
その盾の形状を変え、攻撃する為に使う「武器」に合わせて纏えば、全てを払えるものと化します。
さらに超高圧縮されたものであれば『全ての属性を発動&超高圧縮させたケイトの魔法剣』とも拮抗し合いました。
一つしか属性が無いものの、その分超高圧縮させたり、周囲の聖なる空気を取り込んで増幅させたりと
複数の行為にも意識を向けることができ、エネルギーとして固めた状態から
状況に応じて盾や武器として形状を変化させて、柔軟に対応することができます。
その分最適な属性選びという悩みがないというのが利点の一つでもあります。非常に扱いやすいというのも利点でもありますね。
ケイトの魔法の利点は、属性の組み合わせ次第では思いもしないものが出来上がり、虚をつくことが非常に多く一瞬かつ確実に倒せることです。
「風」「土」「水」「火」「氷」「雷」「光」「闇」を同時に使って一つにした場合
それは8つの魔法を同時に使った状態でそれを一つの魔法としている為、純粋な『超高密度エネルギー』と化します。
そしてそれは「私の魔法盾」をも上回るものとなります。
その為超高圧縮させるのですが、剣による「攻撃を受ける場所」のみの大きさになるよう『盾自体を小さくすることで超高圧縮する』等の工夫を施すことで防ぐことが可能となりました。
しかしケイトもまたエネルギーとして魔法を出すことに次第に慣れ、超高圧縮しだし
私もまた負けじと超高圧縮することで拮抗し合うということが非常に多くなりました。
というのが近況で、2025年11月1日に行われる《月例大会》から10日ほど前
=10月16日から6日経った「10月22日」の話です。
動き方、魔法の見せ方、スキルの見せ方まで体感時間で25年もかけて全て計算し合った上で生み出され、25年もの体感時間で完璧に身に付けたその戦いのやり取りは
後に『神々の決戦』と呼ばれるものでした。
こうして、ランとユウキ達《スリーピングナイツ》が見守る中
《月例大会》歴史上初めての『パフォーマンス』が幕を開けました。