第38章 月例大会
例の「召喚獣との《真の主》イベントクエスト」についてですが
一応計算してみた所、1000年もの感覚時間を過ごすのに必要となる実際の時間は500÷2÷2÷10÷2=「6.25時間」となります。
その1000年に加え、食事と休憩と睡眠なども挟みつつ(挟まなければ体調がすぐれず満足して戦い合えないので)
結果としてクエストをクリアしたということが公表されました。
が、ケイトと私でなければ無理らしく…その全貌が新聞でも知らされることとなったようです。
そもそも満足するまで戦い続ける為には、体調が万全であることが必須条件。
それに伴い、休憩と睡眠は必須。
また、お腹が空いた時に食べれなければ力もまた湧かず、全力をぶつけ合い続けることなど不可能。
よって、食事もまた必須。
なので…普通にやっていればもっと時間がかかってもおかしくないのです。
そもそも1000年の感覚時間を共にまともに戦い合い続けるとしても、それと共に食事・休憩・睡眠時間もまた感覚時間の中に必要となる。
その為実計算で言う所、光を使った状態で42日
重ね掛けして実行に移し続けたとしても21日はかかるだろうとのことから
私達の成し遂げた結果(一日だけで終わったこと)について高評価を付けられることとなりました。
逆にそれを利用して、50年もの体感時間をもって打ち合わせ通りの動きを完璧に身に付けました。
ケイトは魔法として派手に無詠唱でいくらでも出せる上、その属性は複数。
四大元素となる「風」「土」「水」「火」だけでなく、「氷」「雷」「光」「闇」まで扱えます(1274ページ参照)。
さらにそれらを組み合わせて、状況に応じて最適な力で対抗します。
前のボス戦の時は「水」と「火」と「闇」を同時に使って「闇を纏う水蒸気」としてボスの両目のみへ『目眩まし』に使いながら、ボスを一方的に斬り裂き続けていました。
非常に汎用性があるようで、私と修業と称して全力で戦っている時、「無限に戦い方を生み出せる」ととても楽しそうに語っていました。