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白い流星【ソードアート・オンライン】

第6章 ギルド





25層ボスは、キバオウ君含む聖竜騎士団を狙っていた。


その大腕による攻撃はとてつもなく高く、一発だけでセリオン防具一式でもHPの5分の1がなくなるほどだ。

おまけにノックバックや麻痺から毒に至るまでもが、ボスからの攻撃による影響として付与されてあり、当たれば滅多打ちのターゲットとなること間違いなしだ。



解決法はある。

ただ、ケイト君にしか出来ないことだ。


『相手からの攻撃を全て避ける』

それが対策法だ。一発でも掠れば毒状態になる。


双頭巨人型なだけあって視野は広く、死角はほとんどない。

あるとしても自身が巨体なことから出来上がった陰ぐらいだ。



ケイト「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

無論、本人はすぐに気付いていそうだが…


その瞬間、誰よりも早く駆けつけながら《跳躍》スキルと《双短剣》スキルの複合技を決めた。



ケイト「無尽連斬(むじんれんざん)!!」
だんっ!!
だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ!!!

強く踏みつけた直後、気付けば違う壁から壁、
また違う壁から違う壁へと、凄まじい勢いで壁蹴りを続けていた。


無尽連斬とは、エクストラスキル《跳躍》と《双短剣》の複合技。101連斬撃スキル。
その見た目は周囲の人達曰く、『ミキサー』。

壁蹴りを何度も繰り返す中、その軌道がボスに触れるか触れないかのすれすれの範囲のみへと限定しながら跳び続けると同時に
無尽の刃とも言える速度で98連続に斬り刻み、最後の一つ前にボスの上空にある天井を足場に跳び、2短剣を平行に構えながら上から下へと斬り裂く。

その際にボスは凄まじい衝撃波によって激しいノックバックを起こしながら後方へ吹き飛ばされる。そして背を床に付けた瞬間に、床を両足で蹴って前へ跳びながら左短剣で突きのように斬り捨てる。


『四方八方から囲うように、刃が連続かつ無尽に襲い掛かり続けていく』ということから、ケイト君はそう名を付けたそうだ。


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