第37章 テイマーズカードドラフト
結果…皆が駆けつける頃にはとんでもないレベルになってしまっていた。
というより、例のあれ(1259ページ参照)って言ってたけど多分研究会のことだよね?
成果の方はどうなってるのかな?;
…ランの具合、また悪くなってきてたけど間に合うかな?;(不安気)
クレハ「ケイト、あなたの指摘した過去の結果と照らし合わせについてですが、その僅かな食い違いが誤差だと思われていました。
話し合った結果、その相違点は誤差だけではなかったことに気付き
結果として新たなHIV薬を生み出すことに成功した様です。
有名所だと思われている研究論文、抗HIV治療停止後12年間「寛解」等の方がより目を集めやすいですが、あなたは逆に目立たない研究にばかり目を捉えた。
何故その結果になったかわからないという、評価されなかった研究まであった。
しかしそれさえも見逃さないようにした結果、新たな結論に辿り着いたことから新薬の開発へと結びついたそうです。
あなたの憶測が正しければランは治りますよ」
ケイト「治らなかったら私の全責任…;(肩落&溜息」ずうううん
クレハ「そこまで背負ってどうするんですか!!;
第一あなたは医療人でもないでしょう?
それだというのにその僅かな違いに辿り着けただけでも称賛に値します!コロンブスの卵と言うでしょう!?」
ケイト「そりゃ…そうなんだけどね;」
クレハ「理解しようと頑張った結果です!そう思いましょう!」
ケイト「救えなかったらそれまでの努力が全て海の藻屑;」じめじめ
クレハ「そこまでネガティブ思考へ走る人がいますか!!;」
ケイト「……ラン…新薬が間に合えば、頼むから持ってくれ;
スリーピングナイツの2人が死んだなんて認めたくないいいいいい;;」しくしく
クレハ「メディキュボイドの方だと打ち明けてくれただけありがたいでしょう。
それほど心を開いてくれているのですから、応えなくては」
ケイト「9人の病気全部頑張ってたのに;7人に減らして」
クレハ「あなたの責任じゃ…
いえ、確かに0ではありません。
もう少しできていればと考えてしまう気持ちもわかります。
ですが、だからこそ続けなくてはいけません。
そこで立ち止まってしまえば、それこそ何の進展もなかったのでしょうから」