第37章 テイマーズカードドラフト
蕾が開いたかのようなエフェクトと共に現れたそれは
青色の足部に、緑の茎を思わせる脹脛と太ももに、葉っぱの手甲、
花のような髪に、ピンクの花弁を思わせる髪に、神々しい白い光を常に纏った状態で現れた。
人型でありながら植物を思わせるようなものだった。
「わー!」「可愛い!」
そんな女性の歓声をよそに、私は目の前の変化を受け入れるのに必死だった。
召喚獣には一つのパラメーターがあった。
ピンク色のハート10 紫色の四角(右下へ向けて稲妻型の亀裂)268 小麦色のブーツ99
ケイト(なんじゃこのデタラメな数値は!?)
レベル1の初期パラメーターとしては異常なまでに高く、今までに見たことがない数値だった。
その後の思考は真っ白になった…
「初めまして、マスター」にこっ
そんな笑みに、私は見惚れるばかりだっただけではなく…自然と体が動いていた。
だきっ!ぎゅうっ!!
「あの…マスター?」首傾
ケイト「成功して…よかった……」ぎゅっ
「幸運パラメーターがあと3分残ってますね。その影響でしょう^^」にっこり
それは外に出るまでに時間がかかったからだ。
最大規模の建物なだけあって、出るのも一苦労だった。
ケイト「あ!私はケイト!よろしくお願いします!(ぺこり)
いきなり抱き着いてごめんね^^;」
「いえ、そんなに喜んでいただけて嬉しかったです。
こちらこそよろしくお願いします、マスター^^(にっこり)
では、契約の証として名付けを行ってください」
ケイト「名付け…か…
うーん…ハスって言うのも変だし……
う~ん……
レン…レンでどうだ?」
「?レンとは?いったいどのような意味で?」
ケイト「蓮みたいだからさ。
ハスって名前も変だから、音読みにしたんだ。
だからレン!気に入ればいいけど…」
レン「いえ、気に入りました!^^♪」
ケイト「そっか…気に入ったか!ならよかった^^」
そんなやり取りを繰り広げる中、私は気になっていた疑問をぶつけた。
ちなみに運についてだが、やはりランダムでどれが出やすいかは変わるらしい。
ぶっちゃけ幸運アイテムで95%にしても普通よりURが出やすくなるというだけであって、確定ではないのだとか…
本当に…20体出てよかった!;