第36章 質問コーナー
クレハ「もしやカナヅチ?」
ケイト「いや、泳ぐのは得意だよ?
運動も得意で実技では男女含めて学年2位だったよ。
でも…中1の時は男の先生で5段階中5だったのに
中2,3年の時は女性の先生に変わってから10段階中5に落とされたんだよ」ずううん
クレハ「判断基準は先生によって変わりますからね」
ケイト「25m15秒で平泳ぎで1番乗りしても平然と10段階中5を付け続けるんだもの。
あの当時はただただやだったよ。
動くの楽しいのに、体育が好きなのに成績がそれについてきてくれなくって!;」
クレハ「それはきついですね;」
ケイト「おまけに剥離骨折した中3の時には
朝1に検診いかないといけないから週1授業欠席するしかなくって、その3回だけ授業を欠席した時には10段階中4に落とされたんだよ!?
そりゃ他の日でもギプスはめてる時は実技に参加できなかったけどさ!!腕立て伏せ片手でも頑張ってたじゃんか!
なのに何でそれだけでそこまで落とされないといけないんだよ!!!!(怒り心頭)
筆記の点数だって頑張って75点取ったのにふざけんな!!!
(はっ)ごめん、愚痴零して」ぺこ
クレハ「いいえ。たとえ私がケイトであっても不満を感じます。
それほどの実力があれば最低でも7を付けるのが通例でしょう。私でもそうします。
なので気にしなくて構いません。
もしや泳ぎについてはSAOとリアルではやり方が違うのではないのですか?」
ケイト「?そうなの?」
クレハ「ええ。
そうでなければ、タイムからしても泳ぎが得意な部類にあるあなたが溺れる理由が思いつきません」
ケイト「じゃあアルゴに聞いてみる?」
クレハ「ええ。メッセージで聞いてみましょう」
ケイト「でもクレハ」
クレハ「?何ですか?」
ケイト「クレハの瞳みたいに綺麗な「深緑の石」が水中にあったんだよ!(キラキラ)
SAOではリアルの立ち泳ぎがまともに通用しないから大変だったけどさ、取ってきたんだ」さっ
そう言って目を輝かせながら差し出すケイトに
石を覗き込んでみると、それはガラス玉のように透き通っており
石を介して見つめ合った後、ケイトが満面の笑みを浮かべた。
その石の中に映るケイトを見て、私もまた思わず笑みを浮かべました。
するとケイトもまた私の笑みを見たようで、嬉しそうに頬を赤らめていました。