第35章 結婚式
ケイト「なんだかとってもリアルだったよね」
クレハ「ええ。匂いも風、感触まであって…本当にそんな世界へ紛れ込んでしまったかのようでした」
ケイト「ダブルベッドで一緒に寝るようになったからかな?同じ部屋で」
クレハ「そ…そうでしょうね//」ぽっ
キリト「それで…どうなったんだ?」おずおず
クレハ「ケイトは無事、一命を取り留めました」
ケイト「うん。
気付いたら大きなベッドに横たえられていた。
クレハが英語で男性の人とやり取りをしていて
養子になったんですよって伝えられた時は驚いた驚いた!^^;」
アスナ「でも戦争中だったのよね?何でなんだろう」
ケイト「さあ?そればっかりは流石に…;」
クレハ「本来なら戦争中なので祭りは行われないのでしょうけれど
きっと、神仏にまつわるものだからこそ実行に移したのでしょうね。
火傷で動けない私を板に乗せて必死に走ってくれるケイトは、とてもカッコよかったです//」うっとり
ケイト「えへへ^^//」でれでれ
クレハ「でもあそこで果敢に走って行くのはいただけませんね」ギロッ
ケイト「うっ;でもたった20mで」たじっ
クレハ「そこで私だけに生きろと言うのは酷なものです!!
逆だとしたら嫌でしょう!?」
ケイト「そ、それはそうだけども;」
クレハ「死ぬ時は一緒です!!」きっ!!
ケイト「わがままだな;」
クレハ「あなたこそ人のこと言えないでしょう!!」
ケイト「ま…まあ、誰もが我がままってことでいいじゃん^^;」
クレハ「よくありません!これだけは譲れません!!あなただってそうでしょう!!?」
ケイト「う…うん;(俯」こっくり
アスナ「でも…そのお陰でどっちも無事だったのよね?」
ケイト/クレハ『……うん/ええ』頷
ケイト「いいドレス着せてもらってたよね」
クレハ「私の手術を前にした時のあの泣きそうなケイトの顔ときたら…可愛くて仕方ありませんでしたね^^//」くすくす
ケイト「だぁから;それは言わない約束ぅ~!;」ぐいぐい←肩を掴んで軽く揺する
クレハ「あら。そうだったかしら?」にっこり←素知らぬ顔
ケイト「そうだよ!もぉ~!!」ぷんぷん←頬が膨らんでいる
くすくすと笑う中、ケイトはそんな私に憮然と怒るばかりで…
それを周囲は、どこか微笑ましい眼で見つめてくるばかりでした。