第35章 結婚式
~おまけ・続~
・夢
8月15日の終戦記念日…
血生臭い争いの画像、戦争のそれを新ALOで見ていた。
ケイト「私…誰かを傷付けるの本当に無理だ;(しゅんっ)
誰かを庇って血まみれになるのがオチだよ、だって痛いだろうし嫌だし」じめじめ
クレハ「夢の中でも囮になってまで逃がそうとしていましたしね」
キリト「そうだったのか!?」
1941年、私達は子供になって逃げている感じで
お祭りが見たいという話から向かっていったのだが、軍がいたわけで
曲を流しながら近付いてくる軍の車に対し、咄嗟に溝へクレハを落とし、運ぶのに使用していた板を被せた。
黒い車が二台、前から来ていた。
不思議と左の道の方に止まっていて、外国のようだった。
ケイト「クレハ、お前だけでも生き延びて!!」
そう語った後、注意を引き付ける為に車へ向かって走り出した。
撃たれる覚悟で。
「No problem.」
その言葉を聞いた瞬間、バスケのゴールがある場所まで辿り着き
チェーンのリングが目に入り、その下にいた男子たちにボールを渡された。
だがそれを突き返し、即座に踵を返した。
ケイト「彼女を助けて!!
Help!!Help her!!」
そう叫んで、必死に訴えかけた。
途切れ途切れに英語を連ね、ジェスチャーで何とか伝えた。
そして「Where is she?」との問いに、「Here!!」そう叫びながら全力で走り
溝からクレハを抱き上げるように出して、「彼女を助けて」と必死に訴えかけた。
が
ぱぁんぱぁーん!!!!
左へと身体が跳んだ。
右肩と左腹部に銃弾が入ったらしい。
クレハも同じ夢を見ていたらしく、鮮明に覚えているとのことだ。
その男の部下が思わず撃ってしまったそうで…私の意識はそこで途切れていた。
クレハ「ケイト…ケイト!!」ゆさゆさ
涙ながらに何度も私の名を呼ぶ愛しい声…
それを最後に、意識が真っ暗闇へと沈んでいった。
男性を睨んで、庇うかのように自分の胸元へと手繰り寄せた温かな手の感触が伝わってきた。