第35章 結婚式
そろそろ入場するように扉が開かれて言われた後、ケイトは一言呟きました。
ケイト「所で何でディズニーランドじゃなくって、ウォルトディズニーワールドなの?」
クレハ「それは昨日言ったように、後のお楽しみです^^♪」
それから神父様との打ち合わせ通り
入場と退場の時は右手をケイトの左腕へ回して組みます。
ブーケ自体は一人1つ別のものを持つことに決まったのですが、意外と重く普段持たないからか持ちにくかった。
私が選んだブーケはグラジオラスと胡蝶蘭のキャスケードブーケ。
ケイト曰く、バラは受け取った側が棘で傷付かないか心配になるとのことから、それももっともだと思いそれ以外の花としました。
ケイトが選んだブーケは棘無しのブーゲンビリアのラウンドブーケ。
どちらも純白のそれとなってしまいましたが…まさか「あなたしか見えない」という花言葉のそれを選ぶとは、共に選んだ当時は思いもしませんでした。
ただ、持ち手がプラスチック製で、ウエディンググローブはナイロン製…相性が悪過ぎる故か、とことん滑って難儀しました。
しかもその間、ブーケを持っている左手でドレスを少しだけ持ち上げなければいけないと言うのです。
「歩いてる時にブーケ絶対落とすのでは?」と尋ねた結果、「頑張ってください」とニコニコしながら言われてケイトもまたやろうとしている為、やるしかない状況になってしまいました…;
動画も撮影している為、絶対にブーケは落とさないように、なおかつウエディングシューズが丸見えにならないようドレスの裾を上げ過ぎないように。
それに加え、笑顔を絶やさないよう細心の注意を払いつつ、失敗できないという緊張感の中で入場することになりました。
バージンロードの両隣に席があり、皆が静かに見守る中、神父様の前へと無事辿り着きました。