第35章 結婚式
クレハ「私の外見から好き勝手に陰で悪口を言う輩に、あんなに大声を張り上げて怒ってくれた(568ページ参照)。
日本人など…人間などと、幼い頃からの経験で信頼できなくなっていました。
お婆様のこと、いじめっ子の件、お母様のこと…
誰にも相談できず、ただ抱え込むばかりでした。
それだけでなく、家や武術のことにしか頭が入らなかった。
そんな時、死んだお母様が喜びそうなもの…SAO(757~759ページ参照)に出会った。
根を詰め過ぎるとよくないなどとお爺様からも言われ、熱心に薦められました。
私は学ぶことはないと11月22日に見切りをつけ、すぐ帰る為に死のうと思ったのです。大会も迫っていましたし(322,323,428ページ参照)。
でも…あなたのお陰で、私の知る世界は凄まじい勢いで拡がっていきました。
大事なことから、どうでもいい些細なことまで…たくさんのことを与えてもらいました。
私に…希望を与えてくれて、ありがとうございます//」微笑
真っ直ぐケイトの目を見つめながら言うと、ケイトもまた顔を赤らめながら言ってきました。
ケイト「礼を言うのは、私の方だよ。
私は…ずっと、そういう経験しかなかったから…人なんて触れたくなかった。人のいる場所にも行きたくはなかったんだ、本当は。
でも…その恐怖をクレハが払拭してくれた。
自分を信じることの大切さを教えてくれた。自分を持っていいんだって、大丈夫だって何度でも訴えかけてくれた。
私が今こうして笑っていられるのは…純粋に楽しめるのはクレハに会えたからなんだよ//(微笑)
それまでの私は、自分が幸せになっても周囲は幸せになれないって思ってた。
だからそういう目に遭い続けるんだって思い込んでた。
『自分が傷付かないと誰も喜ばない』(847~857ページ参照)
『自分などどうなってもいい、自分の不幸こそが周囲の幸せだと信じ込んでいた』(416ページ参照)
人の理不尽な行いに、それまで私は怒りも哀しみも抱けなくなっていた。
クレハは、そんな常識を壊してくれた。
温かさをくれた。愛をくれた。ちゃんと見て、聴いてくれた。
小さい頃の夢を叶えてくれた。楽しい、幸せな日常をくれた。
何より…人としての幸せを、与えてくれた^^//
クレハ…私に心をくれて、本当にありがとう^^//」涙