第35章 結婚式
ピリリリリリリリリリリリッ
そんな折、一つの音が響いていたことなど私達は気付かなかった。
そう…ジェットコースターで、次の番が私達なのです。
私達の列では、私達の前にいた1人とそれ以外が乗り込んだものが発射した音でした。
キリト「おーい、もう次だぞー?;」
クライン「ジェットコースター帰ってきたら乗らなきゃだぞー?
気付いてんのか?;」
グレイク「絶対気付いていませんよ。
だって…互いの音しか、存在しか向けれてませんから^^;」
リズベット「う~ん…アスナ、少しだけ小突いてみれば?」
アスナ「着いてからにするわ^^;
せめて、こういう時ぐらい余韻に浸らせてあげたいから…」微笑
キリト「ああ。それぐらい大変だったんだものな」
シリカ「障害が最初からなかったわけじゃなかったんですね。
SAOでも同じように障害を持っていたなんて…私達に会った時は克服してたので、気付きませんでした」
クライン「そうだよなあ。克服に毎日付き合ってたのが、ずっと隣に居たのがクレハだったってことか。
タイミング悪く俺達と会う時には違うことをしてたり、別の用事に走っていたと…
どんな神様のいたずらだよ!;」
アスナ「あはは^^;
神様も内緒にしたかったのかな?」
キリト「それもあるだろうな」
リズベット「も?もって何よ?」
キリト「ああ…
きっと神様は、結婚を諦めていた二人に…最高の贈り物をしたかったんだと思う」
『最高の贈り物?』
直葉「どういうこと?」きょとん
キリト「女性同士でも結婚できるということ、子供ができるっていうことだよ。
後になってから知っただろ?
クレハがそれを知ったって本、ヒースクリフが書いてたそうだ。
そういう巡り合わせを与えたのは、それがいつか報われる時が来るって教える為だったんだよ。
どれだけ努力しても、どれだけ頑張っても、報われなかったはずだった。
昔にそうだったように、またかって感じて二人はお互い絶望しただろう。
それでも…だからこそ、こうしたんだと思うよ。
それ以上の幸せを、今度こそ掴めるように…さ」微笑&遠い目←二人を羨ましそうに見つめている
その言葉に、周囲は深い感慨と共に頷くばかりだったようです←後に教えてもらった人←恥ずかしながら、ケイトに夢中で耳に入ってこなかったんです//;