第35章 結婚式
人に触れることが怖く感じていた。
そのことまでは知らなかった。
それでも今は…私と真っ直ぐに見つめ合い、しっかりと抱き締めている。
その温もりにすがるかのように、頬へ顔をすり寄せてさえもいる。
ここまで来るのに、どれだけの苦難があっただろう。
触れただけで恐怖を感じるほど、温もりよりも恐怖が上回るほどのそれとは一体どれほどのものだったのだろう。
そんな思いが胸によぎる中、私は…それほどに変われたことの重要さ、重さを知りました。
彼女にとっては…ケイトにとっては、それこそ天地がひっくり返るほどの衝撃だったのでしょう。
過去の経験から、他の普通というそれを拒絶しかけていた時のように…。
私が過去の経緯や経験があったからこそ、強くあのように想ったのと同じように
ケイトもまた、それほどの傷や経緯があったからこそ、余計に強く想ったのだと解った。
伝わってきたその想いの重さに、幸せそうに涙ながら再び「ありがとう」と笑いかけてくるケイトに…
私はただただ頷きながら、涙と共に唇に想いを寄せました。
込み上げてくる想いをぶつけるかのように、唇を重ね合わせ、互いに強く求め合うばかりでした。
クレハ「ケイト…私も、あなたが大好きです。
心より愛しています//」
ケイト「私の方が愛してる。絶対に愛してる」ぎゅううっ←想いが溢れすぎて言葉にうまくできていない
クレハ「くす)また表現が変になっていますよ?
宮廷過ぎて宮廷(以下略、971ページ参照)というような^^(くすくす」口元に手を当てる←込み上げてきた笑いが止められない
ケイト「それぐらいいっぱいなんだよ。歯止めなんて利かない。
どんなことがあったって、クレハ以上に護りたいって思う存在なんているもんか。世界よりも何よりもクレハがいなきゃ嫌だ。
ずっと一緒に居るんだ。絶対に離れない。これは依存じゃない。
ただ…ただ、一緒に居たいんだ(涙目」ぎゅうううっ
うるうると瞳を揺らしながら縋るケイトに、私はそっと笑いかけながら…想いを呟いた。
クレハ「頷)ええ…私もです^^//」涙
ケイト「大好きだよ。愛してるよ。愛してる以上に愛してるよ//(涙」ぐすぐす
クレハ「私の方が愛しています//」ふっ
待ち時間中、私はケイトの存在を、ケイトへの愛を強く噛み締めていました。