第34章 アメリカ到着
クレハ「いじめとは、陰湿かつ悪質なものですからね(しみじみ)
私も遭ってましたし、いじめ撲滅運動でも出来ればいいのですが…」
ケイト「だからこそだよ!お爺様に進言しよう!
いじめをしたことがある人には、いじめた期間の長さだけ「いじめを受けた人が人為的に感じさせられた痛み」をVRで実体験として味あわせ続けるんだ。
当時の精神的苦痛も半端なかったし、それをいじめられっ子が悪いと言い張る「いじめっ子」が味わうのなら、私は一番満足だよ。
無論その育った環境のDVも加わればなお嬉しいかな」にや
クレハ「顔色が黒いですよ?;」
ケイト「いやいや、真っ当な反応だよ。
感情と心を取り戻した分、そういうのがはっきりと感じ取れるようになったぞ!
いじめっ子の中で、「いじめられっ子が悪い」と思ってる人間・「いじめ」という行為と影響を軽んじてる人間・傷付けても殺しかけても何とも思わない人間を特に厳しくして欲しいかな。いじめは犯罪。いじめっ子は犯罪者。
ならばそれ相応の刑罰が無ければ意味はあるまい。
時代も時代だったから謝罪だけで赦せという感じでしかなかったわけだし、それくらいの欲は出してもいいよね」にやにや&キラーン
クレハ「…それもそうですわね。
かくいう私もいじめられ…いじめっ子等が学級崩壊を起こすほど滅茶苦茶にしておいて、罪を私へ擦り付けて退学させられましたし。
後に「いじめっ子等」を強制退学&転校させたそうですが、誰があんな学校に寄付をするものですか。
私も男性にはろくな思い出がありません」溜息
ケイト「同士よ!!」ぎゅっ
クレハ「私は知らぬ誰かと親睦を深めるよりも、お爺様の鍛え上げた武術をお母様から受け継ぐことが、家と武術こそが何よりの生き甲斐でした。
でも今は…それ以上のものを見つけましたから」ぎゅっ&ふっ
ケイト「私は鍛えるのと動くのが好きだったなあ。あと風を感じることと静寂」
クレハ「環境が環境故ですね」苦笑
ケイト「でも…出会えてよかった。心を取り戻せた。
それだけで十分だって思えるよ」微笑
クレハ「ええ。私もです//(目を伏せ)
あんな人達、気にしていても仕方のないことでしたね」くすっ
ケイト「ホントだよ。それよりもクレハとの時間が大事だ」
クレハ「ふふっ、私もです^^」
幾分か、心の闇が晴れた気がしました。