第34章 アメリカ到着
話が脱線してしまいすみません。
そろそろ話を纏めます。
私が一体、何を言いたいのかというと…それはただ一つ!
ケイトの編み出したものの方が非常にやりやすい!
何故、どうして!!?
そう叫びたくなるほどに、今の方が遥かに体内の気を集めやすいのです。
気を送られる感覚を実際に叩き込まれ、送り込む技術もまた叩き込まれ
外にある気を感じ取る為に東屋で風や太陽の光などを感じつつ瞑想、
動いてる時でも動かない時でも、自然と体内の気の流れなどを感じ取る鍛練、
どんな時であっても、体内にある気を自身の思ったように制御できるよう鍛練(外から吸い込んだ気でも同様に)、
呼吸一つでも常に吸気法をやるよう指示され、どんな時でもやれるぐらい自然とできるよう鍛練、
外に存在する風や熱などから気を感じつつ、常に体内へ自然と取り込めるよう鍛練。
毎日それらを共に行い、ある日にはそれに伴う感覚を身体に無理やり叩き込まれ、
ケイトの持つ数多の技術を恐ろしいスピードで吸収しました。させられました!
その結果…始めてから半年で体内の気が異常なまでに増えた!
疲れにくくなっている!!
疲れても外気功で自然回復が非常に速い!
硬気功を用いたパルクールで疲れ切っても、2,3分一休みするだけでまた動けるように。
コートを着ているとはいえ、蒸し暑く感じるほどの動きをしてもなお身体は疲れを知らずまだまだ動ける。
その動き方一つでも、体に負担のかからない動き方になるよう、
自然と呼吸のようにできるようになるまで、洗練されたものになるまで叩き込まれ続けてきたからか
全くもって動きに無駄が無いことで余計な負担が格段に減っているからか、
普段なら疲れを感じる地点までの長距離移動でも疲れ辛い。
というより、まだまだ余裕があるようにも感じる。
ケイトの筋肉はきっと、82kgという全体重のほぼ全てなのだろうと
鍛えてもらっている間にもよくわかった。痛感しました。
そうでなければあの動きの速さ(250km/h)に納得がいきません!!
今もあんな派手なパルクールを決めて、息も荒らさず事も無げに笑っている!
負けてられるものですか!!!
ここまで鍛え上げたことを後悔させてみせますとも!!!!
その日に感じていたはずの悩みは、別の意味でさっぱりしました。