第34章 アメリカ到着
爺「それこそ生まれ持った各々の性格、人格のようなものなのかもしれんな。
じゃからわしは刑罰として、その行為をされた側がどう思うか、経験すればどう変わるかを
テスト段階としてVRを利用して受け入れてみようかと思う」キラン
『ええ!!?;』
爺「大丈夫じゃ。
いじめという行為がどれほど残虐極まりない拷問ともいえるものか、それをやった輩の頭にその実体験を叩きこむ。
先生に咎められるまで悪いとも思わんかった連中じゃ。
さぞかし軽く見ておるのじゃろう。
そういう輩に灸を据える方法を考えあぐねておっての。
ちょうどいい解決法が見つかったぞ!
そういう輩のやった行為を脳のスキャンと共に読み取り、それと全く同じことをされるようにする!!」
『い!?;』
爺「一人や少人数に寄ってたかってされる側の気持ち、殺される側の気持ち、傷付けられる側の気持ち…
それらを痛むことができぬというのならば実体験をもって思い知らせてやろう。
悪いことじゃと教えても懲りぬ上、「いじめられっ子」が悪いのだといじめっ子や傍観者は思いがちじゃ。
あまつさえ逆恨みをし続ける輩だっておる。
そういう輩にこそ、その刑罰は必要と見た!!」キラーン!!
ケイト「…暴動起きないかな?;」
クレハ「いじめが犯罪だと知らしめるにはいい機会だとは思いますが…;」
ケイト「少し気の毒;あの痛みは…拷問受けてる方がマシだってぐらいだし;」汗
クレハ「ええ…そうですね;
あのいじめという行為は周りを抱き込む、一種の悪質な洗脳とも言えますし;」
ケイト「いじめっ子がいじめられることなんて、映画とかアニメとか漫画やドラマでしかないぐらいだし…
ダメだ…当時の自分と同じように一年間毎日いじめられてから、謝ったんだから赦せって言ってみろって言いたくなってきた;
告げ口=悪いことだとか周囲でぎゃいぎゃいされてたことまで;
この魂の穢れ、醜い欲望は一体何だ…;」頭抱
クレハ「私だって同じ気持ちですとも;」汗&溜息
爺「された側としては至極真っ当な願いじゃ。
それを抱くのが普通じゃから安心しておればいい。
それで逆恨みをする輩こそが一番穢れたくずじゃからの。
逮捕は任せておけ!
これでようやっと肩の荷が下りたわい」
ケイト「私も別の意味で肩の荷が下りたよ」苦笑
ええ、本当に…;