第34章 アメリカ到着
ケイト「……」
爺「そういう輩によって傷付く人が増えるのが忍びないか?」
ケイト「…うん;」こっくり
爺「それでもの、そういう輩は変わらぬ。
実際にそういう目に、たとえ八つ裂きにでも遭っても改心せんよ。
気に食わない。だから殺す、傷付ける、追い込む、いじめる。
そういうことをして平気な輩がここ最近は特に増えておる。
だからこそ…そういうことをした輩に対する仕置きが必要なのも確かじゃ。
ケイト…糠に釘、暖簾に腕押し、焼け石に水かもしれん。
じゃが、それを仕置きとしてやってみる価値はあるかもしれんの」
ケイト「?どういうこと?」
クレハ「ケイト…」ついついっ
ケイト「?どうしたの、クレハ。ちょっとだけ距離なんて取ったりして」こそこそ
クレハ「すみませんが一つだけ言い忘れていたことが」
ケイト「?」
クレハ「…こほん。
…実は、お爺様は昔警察関係のお仕事をしていたんです」こそ
ケイト「!!?;」汗
クレハ「悪いことをした刑罰として、「人にしたことと全く同じ目に遭わせる」というものを与えることも可能なのです。
新たな刑罰として」
ケイト「なんてご都合展開!!・・;」
クレハ「そもそも「武術」を役立てると言っても、それは警察関係でない限り無理でしょう?
放火の火事現場に突っ込んで救出したこともあるようですが。
私の家は代々そういう類の仕事ばかりしてきましたし」
ケイト「…なるほど;つまりを言うと…重鎮さん?」
クレハ「ええ。少なくとも刑罰を加えることは可能かと」
ケイト「……そ…そっか…
じゃあ、そういうことをやった輩に全く同じことを同じ時間に渡って与え続けるということは可能と」遠い目&硬直
クレハ「ケイト?;大丈夫ですか?;」
ケイト「殺して…しまった;」ずうううん
クレハ「あれは楽しんで殺していた輩です!いずれにせよ私達もまた狙われていた!
正当防衛にあたる死刑クエストだったでしょう!?」
ケイト「そうだとしても受けるべきだ!!;」
爺「受けんでよろしい」淡々
ケイト「私にも罰を!!そうでなければ気がすみません!!」
爺「その真っ直ぐな気持ちがあればいいんじゃ。
その気持ち・誠実な心こそが、常に正しい道へ行こうとさせる原動力となる。
その調子で励むこと。それこそがわしの望んでいた人格者じゃて^^」にっこり