第6章 ギルド
そうして、私は『音楽好きな人集まれー!』と招集をかけ
何を能天気なと思う人もいたらしいが、純粋に好きな人が集まってくれた。
それからは、歌いたいものを好きな風に歌ったり
私が作った楽器を使って、色んな曲を再現していた。
音楽系の部活にいて、心から音楽を楽しんでいる上で好きな人が多く集った。
プロレベルになるまで練習し続けた結果
ライブには、能天気なと批判していた人までもが集まるようになった。
『失敗してもいい、楽しめばいい』
その心情のもとに、各々が楽しみながら歌って踊っていた。
終いには《音楽》の中に《ダンス》まで加わったらしいが、それは敵のリズムを読んでカウンターを食らわせるという応用にも使用できた。
そうして爆発的な人気を得た。
歌詞を教えてもらったり、リズムを教えてもらったり、色んな曲を再現しつつあった。
そしてアニメの曲をより多く歌っていた。
特に、『Come』という曲の私とユナの復唱が綺麗に重なっていたらしく
他にも『この星のどこかで』『わたしのつばさ』『真実の詩』が、絶大な人気を誇っていた。
ちなみに私自身のソロの『YUME日和』『たからもの』まで。
私がバイオリンを弾きながらユナの周囲をスキップする中、ユナが歌うこともあった。
(例:カントリーロード)
他にも、復唱で交互に立ち位置を入れ替わりながら、低音パートと高音パートも交互に変える際のため
私が髪が黒で他が白なことから
それと対照的になるよう、ユナ自身が髪を白く、装備を黒い物へ変えていた。
ちなみに、私自身はまだ吟唱スキルを会得できていない。
ユナ曰く、気付いたらあったらしい。
バファー系統のエクストラスキルで、歌って影響をもたらす回数に伴って熟練度が上がるらしい。
ユナ自身が作曲したものもあり、それも絶大な人気があった。
《音楽》をコンプしたのは、2月下旬。
それでも《吟唱》には辿り着けなかったが、現実世界の全曲をコンプした。
そしてそのユニットには、ギルドになろうとする動きがあった。