第34章 アメリカ到着
ケイト「同じように嫉妬だって言われて、否定されただけだった。
そのファンの奴等は、都合の悪いことは全部無視する。
否定されたように感じて、頭から全部蔑ろにする。
理解するよりも何よりも、自分の好きって気持ちが大事だから。
その気持ちを、それに至るだけの経緯を知ろうともせず、押し付ける人ばかりだった」
その涙は無念からか…憤りからか…
計り知れぬ思いは歯止めも聞かず、涙と共に呟きは続く。
縋るようなケイトの腕が、その力が不思議と増したように感じた――
ケイト「好きなんだから邪魔するな。好きなら何やってもいい。
そいつにとって都合の悪いことは全部無視だ。
中には聞く人がいても、滅多にいない。それでも否定するなって意見の押し付けだ。
だから私は嫌いになった。嫌いになるしかなかったんだ。
今でも嫌いで、お爺様の境遇や気持ちを聞いて…余計に高ぶった。
より受け入れられないって気持ちが、強まったんだ。
自分でもコントロールできないぐらいに!!;
お爺様…教えてくれ。
こういう時、一体どうしたらいい?
大事な命だ、わかってる。そんなこと。
でも…どうしても、折り合いを付けられない。
被害者側の気持ちを知ってるから、余計にそれが増えるのが痛くてしょうがない。
そういう想いをする被害者を増やして何とも思わない、そんな奴等を野放しにしてるように感じてしまう。
そういうことやって何とも思わない奴等を、ひとまとめに違う場所に隔離するのがダメだっていうのなら…教えてくれ。
一体どうすれば…この気持ちは収まってくれるんだ。
そういうことをやって平気でいる人は、一生そういう目に遭い続けていればいい!!
改心せずにずっと続けるのなら、そういう被害者を増やし続けるのなら、そういうことをしたい奴等だけが被害者になればいい!!
そういうことをされるために…生まれてきたわけじゃないのに…
一体、どうすればいいんだよ;;
どうすればよかったんだよ…;どうすればそんな人が減るんだよ;;」ぼろぼろ
そう泣き崩れるケイトを見て、先程の脈略のない論点の変化に憶測が付きました。
おそらく、自分へ落ち着かせようと言い聞かせていたのでしょう。
人に自分の考えを聞かせつつも、落ち着かせようと必死だった。
八つ当たりなどしたくないから余計に…