第34章 アメリカ到着
ケイト「わなわな)私は…戦時中に死んでいった人達に申し訳ない。
国の為にって、子供達の為にって…その命を捧げてくれたのに、懸けてくれたのに…
人が人を傷付けて、何とも思わない。助けようとする人もいない。少なくとも滅多にいない。
平気な面して見て見ぬ振りばかり。
そりゃそうだ。
面倒ごとに自ら首を突っ込もうとする人なんていない。
自分に関係ないことだったら、笑って自分の楽しいことをやろうとばっかしてる」涙
クレハ「!ケイトまで!?;」
先ほどお爺様が泣きながら叫んだかと思えば、今度はケイトまでもが震えながら泣きじゃくっていました。
ケイト「河川敷事件のように、殺して何も感じない子供が増えて…大人まで……
こんな日本、見て欲しくない。
刺激が欲しいんだったら、勝手に人を巻き込むよりも、欲しい人同士で殺し合ってればいいんだ。
そして殺される側になって、その恐怖を思い知ればいいんだ。どれだけその行為が愚かなのか、実際に殺される時になって知ればいいんだ。
傷付けても痛まない人なんて、傷付けても何とも思わない人達とだけ一緒に居ればいい。
巻き込まれるのは何でだ…同じ場所に居るからだ。
そいつらだけ隔離してひとまとめにして、勝手に殺し合って傷つけ合って楽しんでればいい!!
食事は勝手に放り込んで終わりでいい。
一生関わり合いを持っちゃいけないタイプだ。
私は…殴りつけて楽しいなんて思わない。蹴られて嬉しいなんて思わない。
何も…嬉しくなんてなかった。そういう人達とばかりだった。
そんな輩と…同じ場所になんていたくない」
爺「蚊帳の外に放り込んで、臭いものに蓋をするか?」
ケイト「そういうつもりじゃ
爺「それでも共存せねばならぬ。それが人じゃ。
どれだけ腐ったように見えるそれでも、結局は完全に排除はできぬ。
だからこそ、あのように事件が相次いで起こり続ける。
接触を絶った所で、根本的な解決には繋がらぬ。処罰としてはありじゃがな」