第34章 アメリカ到着
精神攻撃への耐性が非常に…ないに等しい。
かと思えば大胆なことを堂々とする、おてんばさんでもある。
しかし、その実は泣き虫で素直で優しい…
そんな体現者でもあるケイトは…本当に、温かい。
いつでも必死に身を挺してでも助けてくれた。
そんなあなたに、愚直なまでに向けてくれた愛を返したい。純粋に。
だからこそ、今ここで鍛練の証を見せましょう!
まずは全身に意識を張り巡らせる!!
暖かい感覚、ピリピリとした感覚、それこそが「気」。
風呂上がりや日向に当たっていると感じやすいので、よくわかります!
それを感じた後で、集まっている場所を把握。
そこから掌へと移動させるイメージ。
まずは目を瞑って、集まっている箇所から集めたい掌へと!
そして掌を通して触れたお腹へ向けて流れ込んでいくイメージ。
硬気功へと変質さえさせなければ、全てが軟気功とも言える上、それには「養生気功」との呼称もあるとのこと。
気功療法でも使われているのはそれのようですし、きっと効くはず!!
あ、マシになりましたか?
もういいのですか?本当に?
ケイト「うん。痛みがじわじわと温かさに包まれていって、気が付いたら吹っ飛んじゃってた」
クレハ「そうですか…ならばいいのですが無理はなさらないで下さいね?」
ケイト「クレハの愛で吹っ飛んじゃったよ^^
クレハ…心から心配してくれてるし、寄り添おうとする感覚が…
その痛みめ消し飛んでしまえっていう明確なイメージまで伝わってきた。
お陰で…吐き気も腹痛もマシになったよ」
クレハ「そうですか。ならば何よりです」にっこり&すっ
そっと離れると、手を握られました。
クレハ「?ケイト?」
ケイト「…」
クレハ「どうしたのですか?」
ケイト「もう少し…このままがいい」
クレハ「…わかりました(微笑)
私としても、あなたともう少し繋がっていたいです//」
ケイト「!…ありがとう//私も、そうだよ//」
気が付けば、手を繋いだまま顔を赤らめて目を伏せていました。
既に対談室に通された後で、まだ話し合う相手がいない為にしていたことでもあります。