第33章 アメリカへ
キリト「俺の方こそありがとう。君のお陰で何度も助けられたよ」
ケイト「ううん。助けられたのこっちの方で;」
キリト「いや、言わせてくれ。
実は…俺はどちらかといったらソロで行動しようとすることが多かった。
人と人の距離感が、わからくなってたから余計にさ…
正直、あまり関わっていくつもりなんてなかったんだ。
でも…君に会えて、あんな風に割って入られて…軽く、信じさせて……
俺にとっては…それが衝撃的で、嬉しくってさ。
あんな風に一人じゃないぞって歩み寄ってこられたのも…頭を撫でられたのも…初めてだったんだ(涙)
人の温もりを、あんなに近くで味わえたのは…とてもっ……」
アスナ「!…キリト君」そっ
涙を零すキリトに、アスナはそっと手を重ねた。
キリト「!…ありがとう。大丈夫だ。
あとトラップ部屋だって、率先して潰しにかかってたし。
必死に封鎖テープ買い占めてさ、見つけてから分解で仕組みを素材化してから逐一封鎖してたこと、よく噂になって聴いてた。
それだから大丈夫だって、月夜の黒猫団に所属してた時に団員が突っ走って…罠にかかって…
本当だったら、きっとそこで死んでいたと思う。俺以外の全員が。
でも…君が念の為に塞ぐまでの間に泊まっててくれたから助かった。
俺は、何度も何度も君に助けられてきた。
些細なことから大きいことまで全部。だから俺も助けたいって思ったんだ。
護りたかった。クラインと一緒に居る時、嫉妬したりもした。
この想いの名が…今になって、やっとわかったよ。
俺は、俺の初めての恋は、初恋の相手は君だったんだ。ケイト」
ケイト「…え!!!?;(突然のカミングアウト!?」汗
キリト「といっても、報われないことぐらいわかり切ってるんだけどさ^^;
この気持ちに折り合いなんて付け辛いし。
でも…そのお陰でアスナに出会えた。
それ以上に大切な存在に会えたのは…それを自覚できたのは、君のお陰だ。
だから…助けて欲しい時があったら、すぐ伝えて欲しい。
授業中でもどんな時でも絶対すぐ飛んでいくから」
ケイト「う、うーん;それに関しては何というか…;
だってデート中とかお風呂だったら?;」
キリト「う、それはまあ時間がかかるかもだけどさ;」たらたら&ちらっ
アスナ「大丈夫!私だってその想いは同じだから!」