第33章 アメリカへ
~おまけ・終~
・到着5分前
クライン「所でよ。それ欲しがってる奴がいるからもらってもいいか?
タダでやりたいんだ。物大切にする奴だから安心してくれ」
クレハ「ならばあなたに任せます。
帰る際にあなたの荷物に加えてもらいますが大丈夫ですか?」
クライン「おう!逆にありがとな。
古本屋にも置いてねえってんでワーワー言ってたからよ。
あるツテがあって入手確定ってLINEで今から伝えとくわ」
ケイト「ありがとう!」
クライン「気にすんな!」
ケイト「思わぬ所に繋がったね」
クレハ「今や2025年、13年も前に発行された本です。絶版されていても仕方ないかと」
ケイト「そうだね。次々に大人気作が生み出されていくからね」
クレハ「ええ。ジャンプ事情も大分と変わってきましたし」
ケイト「うん、本当にね。
私は古い作品の中じゃ暗殺教室が一番好きだなあ。
ちゃんと殺した重みを感じて、泣いて、背負って、その分まで精一杯生きようと努力して…
たくさんの人と人の繋がり合い、付き合い方、生き方、考え方、それこそ色んなテーマがあったし…」
クレハ「あれですか…私も個人的にお気に入りでしたね」微笑
ケイト「でも、今は自分って物語の最中だから!」
『!!』
ケイト「やっぱり、生きている間は自分視点でしか見れないし
どれだけ知り合った人でも、実際に聞かないとその見え方も感じ方も解らないからね。
色んな経験があったけどさ…そのお陰で成長できた気がする。
自分の持つ考えが、ここまで辿り着くなんて…昔までの私には思いもしなかったから。
否定されてきたからこそ、今…こうしていられて、とっても嬉しかったからさ^^」
クレハ「私だってそうですよ。
あなたがしてくれたこと、私にとってはとても嬉しかった。
やっと頼ってくれた。抱え込んでいた憎しみまで吐露してくれた。
私にはそれが、とても嬉しかった。
私が過去のそれを打ち明けた時、あなたが泣いていたように…」
ケイト「うん…随分時間かかっちゃってごめんね^^;
今まで…ずっと付き合ってきてくれて、本当にありがとう。
信じてくれて…隣に居てくれて、白の鳳凰で…いつでも助けてくれて…
本当…ありがとう」涙
クレハ「あら。また雨が」
そう言いながらも、私もまた涙が零れ落ちていった。