第33章 アメリカへ
クレハ「なるほど…確かにそうですね」
ケイト「その「決めつけないこと」、「どういう意図からそう言ったかを想像して慮ること」、「言葉だけで勝手な解釈をしないこと」。
そういった努力こそ、和解に繋がるんだと思う。
santoryujinさんのように複雑な環境と事情がある人だっているし、それで嫉妬だって決めつけられて一方的に言われたら誰だって不快になるよ。
愛だけじゃダメだって言ったのは、「愛さえあれば大丈夫だ」って思ってる人も現われる可能性があるから。
愛だけしか見ないで「さっき言ってた努力」を怠れば、また争いの火種になるから。
勝手に決めつけて、そう思うに至った「事情」や「経緯」を聞こうともしないで好き勝手に悪いように憶測を言われれば、それこそ争いしか生まないよ。
それは「相手へ喧嘩を売ってる」のと同じ行為だし、不快な思いしか抱かせないから。
悪いことしてないのに「悪いことした」って言い掛かり付けられたのも同じだし。
理解しようという意思、聞こうとする努力を無くせば、喧嘩や諍いしかなくならないと思う」
クレハ「なるほど。怒りにとらわれないことも大事ですね、河川敷事件もありますし。
やはり「自らが起こす行動には全て責任が生じること、また、責任を果たす大切さ」、「命の重み、また、それを失う痛み」、それらを踏まえた上で「殺し」と
一人の人格や意思を無視する上、いじめっ子達の考えを強制的に押し付け続ける「いじめ」こそ、「最大の罪」だと教えるべきかと」
ケイト「うん…どっちも相手の意思を無視した行為だもんね」
クレハ「ええ。あ…すみません、また逸れてしまいましたね;」
ケイト「ううん。それよりも大事なことがそれなんだよ。
これはあくまで自分の性格なんだけどね。
実際に憎しみに飲まれて全部殺してやるって呪おうとした時
それで苦しむ相手の気持ちがすぐ頭にぶわって出てくるんだ。
で、そんなに苦しませようとする自分の存在に気付いて、それがどうしても赦せなくって…
そんなことするぐらいなら自分が死んじまえ!!って…
殺そうと思った自分が、怖く感じたんだ。呪おうとすれば呪えるから余計にさ。
だから…いつも殺して生きてきた。それが普通だって言い聞かせてきた。
「自分を傷付けることが周囲にとって幸せだ」って思ってたのは、それでだったんだよ」