第6章 ギルド
アスナ「えっと…私と一緒に入る気はない?」
ケイト「ごめん…
でもやっぱり
ここで暮らすまでの間ぐらい、安心して過ごしたいじゃん!」ぐっ!
アスナ「それはわかるけれど!;」
拳を握り締めてから、上へ掲げて堂々と公言するケイト君に
アスナ君は若干、不服そうにしていた。
おそらく、共にギルドに入りたかったのだろう。
アスナ「何よ…最初は料理だって騒いで…
次は音楽だっていきなり言って騒ぎだして…
その次はレジャーランドだって暴れだして…
それで今度は警察?」むすっ
ケイト「いやぁ~。
やっぱりできることはやっておきたいっていうか…
吟唱スキル凄いよね。
歌聞かせるだけでヘイト集めたりステータスに変化現わしたり
歌えば歌うほど熟練度上がってくから、ライブと称して色々とできたし。
ローラースケートも色んなものもよく出来たし
増築に関しても色々と試していったらできるようになったし
トレーニングジムみたいなのまでできたし、他にも
アスナ「違う!」
ケイト「へ?」
アスナ「私が言いたいのは…そういうことじゃなくて」
ケイト「?」
アスナ「……もう少し、一緒に居たい」
ケイト「ん?
最低でも3日ごとにあってるような気が」ぽりぽり
頬をかきながら呟くケイト君に、どうやらアスナ君の怒りは許容量を超えたようだ。
怒りと共に、震えが止められないでいた。
アスナ「…か」ぷるぷる
ケイト「ん?」耳を近づける
アスナ「すううっ!)ばかあああああああああああああああ!!!!!!」
きいいいいいいいん
ばたーん!
アスナ「ふんっ!」ぷいっ
ケイト「なんなんだよ…;
ちゃんと言ってくんなきゃわかんないよ;」ぴくぴくっ
アスナ君の大声のあまりの音量に
ケイト君は、倒れてからも痙攣を起こしながらも呟いていた。
その通りではあるのだが、少しは察せるようになるべきだと私はひそかに思った。