第6章 ギルド
12月3日に1階層をクリアしてから
12月10日(2)、12月17日(3)、12月24日(4)、12月31日(5)、
1月7日(6)、1月14日(7)、1月21日(8)、1月28日(9)、
2月4日(10)、2月11日(11)、2月18日(12)、2月25日(13)、
3月4日(14)、3月11日(15)、3月18日(16)、3月25日(17)、
そして昨日の4月1日(18)といった順に
一週間ごとに迷宮ボスを突破している。
彼女が現れてから、異例尽くしだ。
システムの穴を巧妙につき、新たな武器を次々に生み出していっている。
予想のつかない行動をするパンドラの箱を袂に置くようだが
逆に自由にしておく方が不安になる。
その上、本来なら2000人は死んでいただろう人達を
AGI全振りというとんでもない異質なステ振りのもとに
即座に駆けつけ、自殺から救い出し、自滅から救い出し、モンスターキルから救い出し…
数多の救出から、異常なまでの生存率を叩きだす結果となった。
どうやら、《霊感》というものまでちゃんと機能しているようで
死にそうになる人、自殺志願者、危険に陥った人などを察知できるらしい。
そういった点から、私は非常に興味深く感じていた。
以上の理由から、私はケイト君を誘ってみることにした。
アスナ君と共に居た時で、ちょうど彼女を誘った後のことだ。
だが、その返ってきた言葉はやはり予想だにしないものだった。
ケイト「私、警察組織を作りたいんだ」
『………え?;』汗
ケイト「自警団みたいにさ!街の治安を護るんだ!」にこにこ
やはり、彼女の動向はどれもこれも突拍子のない物ばかりだった。
本当は26層ぐらいの時から参戦しようと思っていた。
だが…釣られてしまった。
醤油ラーメンの魅惑に…;