第33章 アメリカへ
ケイト「じわっ)…;」
クレハ「ですから…あなたのような人に会えた時…私、とても嬉しかったんです。
何度言っても言っても足りないぐらい…大好きで、大切で…愛おしいという枠を飛び越えるぐらい、言葉で表現できないほどに…」
ケイト「うん…独りだけじゃないんだよね;;」
クレハ「ええ…似た経験をしているものにしか、きっとその「嫌悪感」は解らないでしょう。
ですが、私は解ります。
「某作品のビデオと漫画」がちょうどこのプライベートジェット機にあります!
アメリカへ着いてすぐゴミ箱へ叩き込みましょう!!」
ケイト「ダメだよ!!;」
クレハ「え!?;」
ケイト「紙が勿体ない!ビデオが勿体ない!!
紙やビデオには罪はないよ!ビデオは最初から全部重ね掛けすれば大丈夫!!
紙だけ売ろうよ!必要としている人にだけ渡せばそれでいいから!!
それでも無理なら再生紙や古本屋にでも売ればいいよ。
それで捨てられる紙やビデオが可哀想だよおおお;わあああああああ;;;」涙
クレハ「あなたは物にでさえも感情移入するというのですか…;
どれほど感受性が高いのやら;」
ケイト「ひっく;;
その作品が好きな人ごめんなさい。ツナが好きな人ごめんなさい。
自分には好きになるなんて無理です。痛いから無理です。見ているだけで苦しくなるんだ;;;
吐き気が止まらないほど視界に入れるだけで気分が悪くなって、それを見るだけでも辛いんだあああああ;;;;」
土下座しながら何度も謝り叫び続けるケイトに
私は気持ちがわかるからこそ止めること等できず、冷や汗を流すばかりでした。
クレハ「そういえば私と出会う前から敬遠してましたね;おすすめ動画にリボーン関連のそれが出た瞬間、必ず全履歴を常に削除していたようですし」
ケイト「だって視界に入って欲しくなかったから;」ぐす
クレハ「その上それが好きな人への気持ちも考えて謝るなど…聞こえるわけがないでしょう?;」
ケイト「それでも謝んなきゃ気が済まないんだよお;
物に罪はないんだ!作った側も意図して作ってはいないんだよきっと!!;」ぐすぐす
クレハ「あなたのお人好しもこれほどとは…;」溜息&腕組
ケイト「逆にそうじゃなかったら呪い殺してやるうううううううううううう!!!!!」黒くわっ!!
クレハ「落ち着きなさい;」ぽかっ(軽く頭を小突く)