第33章 アメリカへ
1日目、7月19日(土)
5:00
キリト「…まだ眠いな;」
アスナ「キリト君、寝ちゃダメよ?」
キリト「解ってるよ…ふああああ」
盛大にあくびをする彼を見やりつつ、私は一言述べました。
クレハ「寝て下さって構いませんよ?到着まで20分程度なので」
キリト「じゃあ遠慮なく」
クレハ「しかしどうしても降りる際に起きて下さらなければ
護衛…つまりSPの方があなたをお姫様抱っこでもして、共に降りることになるでしょうが」
キリト「…眠れるか!;」
アスナ「あはは^^;」←笑うしかない
それはたっぷりと想像した後の否定の言葉でした。
それから5時20分にて空港に着き、
ビジネスジェット専用ターミナルに、出発の30分前=6時を目安に集まることになりました。
しかしその10分前には集まるようにと言い聞かせておきました。
何が起こるかわからないので10分前行動は基本です。
解散後、羽田空港内で帰りに買いたいお土産の目安を付ける為に、荷物をスタッフへ預けた後に売店を回らせてもらいました。
ケイトとは好みも合うようで話も自然と弾み、気付いた時には5時45分を僅かに過ぎていました。
ケイト「クレハ、急ぐぞ!」
クレハ「ええ!」
だっ!!!!
そう時計を見るや否や、凄まじい勢いで走って行きました。
全くの反対側に居る為、時間もかかるでしょう。
そう思った私達は同時にパルクールを決め、最短距離で連続に続けに続けて僅か数分で辿り着きました。
キリト「あと2分だな」
アスナ「そうね」
キリト「どんな風に来るんだろうな^^」
リズベット「流石のケイトもそんなんじゃ…あったかも;」
「きゃー!!」
「かっこいー!!」
「え?!何!?パフォーマンス!?」
そんな喧騒が聞こえる中、階段をある程度駆け上った直後
手すりが付いている柵の上部分へ跳び
それを足場に跳びながら前宙をして斜め前にある柵の上へ着地。
と共に、そこから床へ向けて背中から着地するよう1回転半の前宙をした後
側宙してからバック宙、前宙と隣同士で続けることで、同時に皆のもとへ辿り着きました。
周囲には僅か3人しかおらず、目撃者がそれら以外なかったのですが…
後に動画を撮られておらず写真しかなく、それらもまたぶれていた為、大して問題にならず安心しました。