第33章 アメリカへ
クレハ「今後とも、よろしくお願いしますね//」にっこり
ケイト「ひゃい//////」目を伏せる
両手を握ると瞬く間に硬直するケイトに、私はまた笑いが込み上げてきました。
所で、何故直視してくれないのでしょう?
目を覗き込んでいるというのに、あからさまに慌てながら逸らしてますし…
クレハ「あの…何故目を逸らすのですか?」上目遣い
ケイト「!!/////」たじっ
クレハ「あの?」ずいっ←さらに近付き目を覗き込む
ケイト「…………よ/////」ぼそ←目をなおも伏せつつ逸らす
クレハ「?」首傾
ケイト「なおさら惚れ込んだから直視できないんだよおおお////;」ぷるぷる&超小声
『わかりやすい…^^;』
ケイト「その…んと;」
クライン「大丈夫だ。んな不安そうな顔すんなよ」ぽんぽん
ケイト「…でも」
クライン「第一、こっちはクレハへの態度ですぐわかってたっての。
だからあんだけ必死になってユリに走るなとか色々言ってたんだし…でも……
あんだけ真っ直ぐにぶつかり合って、それをとっても楽しそうに嬉しそうにしてる顔見たら…否定なんざできるわけねえだろ。
誰の目から見ても、ケイトはクレハのことを好いてるし、クレハはケイトのことを好いてる。一番に見てるからな。
初恋の同士だって言ってた理由も、互いが互いしか見てないことも、本当はあの時(313ページ参照)にすぐわかってたんだ。
でもよぉ…やっぱ、俺にとっちゃ初めての付き合った女性だったから余計に認めたくなくて…目を逸らすしかなかったんだよ。
生命の碑の前で泣いてた時、何度もクレハが隣で涙を拭って笑いかけていたこと、ちゃんと見てたからよ。
で、カフェにいたのを見かけたから軽く誘ったらあぁだったし;(314ページ参照)」ぐすっ
クレハ「…その節はすみません;
ですがあの当時は彼女しか見えていなかったですし、周りからの印象もあれでしたので、余計にそう強く思ったのです;」ぺこり
クライン「いや、わかってる。
確かに俺は女に片っ端から声をかけたりしてたからよぉ…それに関しちゃ何とも;」
そんな会話をしている内、気付けば既に19時を過ぎており
「新しい環境へ向けて心機一転」という意味合いも含め、共に夕食をとることにしました。