第33章 アメリカへ
涙を流しながら、私ははっきりとケイトに伝えた。
これほど明るく話せるようになったのも
心の中で消せずにいた闇と向き合えたことも、その感謝の意も込めて。
ケイト「クレ、ハッ…;」
その言葉を受け止めたケイトは、涙腺が切れたようで…
より一層涙をぼろぼろと零していた。
そして周囲もまた感極まったのか、泣きじゃくる方が増える一方でした。
ですが私は…まだ伝えきれてないことがある。
だから今ここで伝えます、私の全てを。
この想いの続きを…
クレハ「お陰で私は…母の教えを、思い出せたっ(涙)
私だって…たくさんっ、向けられないことが多かったのです。
だから…そんなに責めることではありません。
いつものように、真っ直ぐに…自分のありたいようにあって下さい。
そんなあなただから、私は惹かれ…そんなあなたに、私は心底惚れたのですから^^」
ケイト「じわっ)…クレハッ;
クレハあああああああああああ;;;」ひしぃっ
泣き止ませたかった。
そのはずだったのに、逆に涙をぼろぼろと零しながら私を抱き締めてきた。
私もまた、そんなケイトに感謝を込めて、愛を込めて…しっかりと、強く抱き返した。
クレハ「初めての恋が…あなたでよかった。
本当に、そう思います^^;」
ケイト「私…だって;
要領悪いのに、変に抜けてるとこだって多いのにっ;
あんな扱いされたの初めてだった!;
自殺しようとしたら笑ってしてみろよって傷付けられたりなぶられるのが普通だったのにっ;
あんな風に止めてくれるのも、寄り添ってくれたのも、初めてだった!;
だから…私だってええええ!!!!;;;」ぎゅううう
クレハ「くす)ええ…知っていますとも^^;」頷&涙
その想いを知るからこそ、涙がまた一つ零れ落ちていった。
ケイト「わああああああん;;;;」
クレハ「そんなに泣く人がいますかっ;;」
ケイト「クレハだって泣いてるじゃんんん;」
クレハ「泣いてません…
あなたに会えたことが…嬉しいだけです。
嬉しくて…仕方がないんですっ;」涙震
ケイト「私だって…クレハに会えてなかったら…っ(涙震)
会えて嬉しいのはこっちの方だああああああ;;;」ぼろぼろ
ぎゅううううう
その言葉と共に、私達はより一層強く抱き締めました。