第32章 新ALO
ケイト「でも専属医師って元々既に製薬会社と提携済みなの?」
爺「いいや、違う。
孤児の中で薬学に進む者がおっての。
孤児だからという理由で就職先から次々に突っぱねられたらしく、わしが製薬会社を一から作ったんじゃ。
土地を与えて建築してからの」
ケイト「え?」
爺「要するに、こやつらは単なる居候じゃ」
ケイト「えええええええ!!!!!?;
常識がぶち壊されていく;普通医師会とかそこら辺に依頼とか何だとか;」
クレハ「いえ、たまたま戦争孤児を救ったそうで」
専属医師「その彼が俺のかつての旧友なんです。
誠史郎様のお陰で製薬会社を営んでおりまして。
連絡先を知っているので、今からかけ合ってみますね^^」
クレハ「ええ、ありがとうございます」にっこり
専属医師「いえ…//
柔らかくなりましたね。
本当に…あなたのお婆様に、本当に似ています。お美しい//」
クレハ「いえ、そんなことは…//」俯く
専属医師「もう少し自分が若ければきっと結婚相手に!」くぅっ!!←クレハの母と同い年、なおかつクレハの母に惚れていたそうな
ケイト「・・(ゴゴゴゴゴゴゴ)
ふしゅーっ」背後に炎
クレハ「…あの;後ろの人がやばいので先に行ってくれませんか?;」
専属医師「?(後ろを振り返り)
!!;」ぎょっ!!
ケイト「ふしゃあああああああああああああ!!!!!」牙を剥く
専属医師「ではいってまいりますううううううう;」ぴゅうううううううう
ケイト「クレハの夫は私だあああああ!!!」←炎
クレハ「いいえ、そこは妻です」溜息←風
爺(誠史郎)「何じゃこの温度差は;
というか、このやり取り自体グダグダじゃのぉ」
お爺様の紹介が遅れましたね。
飛龍誠史郎(ひりゅうせいしろう)
今年の7月に97歳となる高齢で、『「誠」実に歴「史」を紡ぐ「男(郎)」となるように』と名を付けられたそうです。
戦時中は軍人として好きに動かさせてもらい、たくさんの人を人種関わり合いなしに助けに回ったそうです。
そのお陰で助けた人達とは未だに顔見知りで、連絡も取っているのだとか。
所謂顔が広い人で、とある国の王様とも旧知の仲で知り合いなのだとか。
戦争時には必ず自ら赴き、たくさんの人を救いに回ったそうです。
国境だけに限らず、危険となる場所を駆け回っていたそうな。