第32章 新ALO
ひどく混乱しているようですがどうしましょう…;
ケイト「私…クレハと山奥で暮らす。こんなお金使わない、使えない!
額無理!怖い!嫌だ!」がくがく
先程からこの調子で話が一向に進みません;
無欲なのはいいことです、散財するよりは。
わかっています、けれど…これほど怯え切っては何も出来ない気が…;
クレハ「ケイト、落ち着いて…」
ケイト「おっちついてるよ!れいっせいだよ!」あわあわ
クレハ「ええ、全然落ち着いてるようには見えません;」
ケイト「…んと…落ち着こう。そうだ。頭を回すんだ。まずは深呼吸。
すぅ~はぁ~すぅ~はぁ~。
よし、頭リセット!!」
クレハ「まずは土地についてですが」
ケイト「待って待って待って!!;
大地主…?;」
クレハ「?ええ」
ケイト「待ってね。心の準備必要。
頭が吹き飛ぶぐらいの、飛び出るぐらいの衝撃だったからちょっと待って;」
クレハ「え、ええ。いつまでも待ちますが…大丈夫ですか?;」心底心配そう
ケイト「うん…だいぶ、おちついてきた。
新薬ってどれぐらい必要なんかなー?寄付の金額は知ってるけど」汗
クレハ「新薬の開発には200億円が必要とのことで、6兆3020億円もあれば最低でも315個の新薬が開発できるでしょうね」
ケイト「……それが1割にも満たないって…どんなの?;」
クレハ「ええ…それが…お爺様があれなので;」
ケイト「それだけじゃわかんないよ!;」
クレハ「…株と会社で稼いでいるんです」
ケイト「どんな会社?…;」
その言葉に、ケイトは驚きと共に困惑を見せるような表情で見つめてきました。
その言葉通りなのですが…やはり、想像がつきませんよね;
ちゃんと経緯を噛み砕いて話すことにしました。