第31章 帰還
ケイト「本当は一生…一生、ずっと隣に居たかった。
クラインやアスナやキリト達といる中でも…クレハがいたらって思ってた。
レジャーランドで堪能している時、クレハがいなかったら物足りなく感じてた。
無理やり距離取って、そうすることでどうにかしようとしても
どうしても…捨てられなかった。
大好きだって想いも、好きでどうしようもない気持ちも、
愛している、隣に居たい、抱き締めたい、そんな想いが…消せなかった!;
一番大きな存在で、一番大きな想いで…消せるはずがなかった。
だからこそクレハの為にって、無理やりっ;
でも…私の中の一番は…どうしたって、クレハなんだよ。
何されたっていい、どんなことされたっていい。
一緒に居れるなら、私はどうなったっていいからって…どうしたって思っちゃうんだよっ;;
どうしたって…クレハ以外、何もいらないって思っちゃうんだよっ;;
2か月2週間2日も長く眠ってて、それだけ一緒に居たくって…
それでも一緒に居るだけでも物足りなくって、クレハの家だから我慢しなきゃってわかってる。
わかってても…どうしても抱き締めたくって、その時間分抱き締めたくて、キスしたくて、どうしようもなくって…
色々我慢して、それでも…耐えられないっ;耐えられないんだっ;;」震&涙
クレハ「ケイト」そっ
ケイト「えっぐ、ひっ;;」ぎゅっ
嘆願と共に、止められない涙を止めようと必死に
左手で何度も乱暴に拭う中、私はそれをそっと止めながら抱き締めた。
しゃっくりを上げながら涙を止められないケイトは、私にはとても美しく見えた。
この世の醜さなどに汚されず、真っ直ぐに在ろうとしているそれはどこか眩しく、愛しくすら感じさせるものだった。
だからこそヒースクリフは興味深いと、惹かれたのでしょう。
クレハ「私もです。どれだけ時が離れたとしても、分かつことになろうとも、あなたを愛する気持ちは変わりようがありません」
ケイト「クレハ…愛してる。ずっと…一生、ずっと愛してる」
クレハ「ええ。私もです。心から愛しています、あなただけを――」
拙い言葉で何度も言うケイトに、私は真っ直ぐに笑って答えてみせた。
感謝の念も込めながら呟いた、私の心からの言葉に、抱擁に
ケイトは満面の笑みを浮かべ、安心したように眠りにつきました。