第5章 開拓者
その近くにある流れるプールは、広い四角形状で
砂浜の反対側での練習により、人為的に流れを起こしている。
その反対側の方では、砂浜側の光景が見えないようにしており
そうすることで、修業に専念できるように工夫されているらしい。
今いる人達は、スキルを交互に繰り返す等の練習をしている。
キリト「なるほど、水を敵に見立ててか」
水の中でスキルを出して、その抵抗力に負けないぐらいに磨き上げている人もまたいた。
そして砂浜側にいる人には、波が打ち寄せる中
リゾート気分で横になる人と、必死に走って鍛練している人がいた。
が、見覚えのある人物が目に入った…
キリト「?あれ、エギルじゃないか?」
アスナ「あ、本当だ」
砂浜がある場所が次に近いから行ってみると、エギルが腹を抱えて笑っていた。
よくよく見ると、休憩場(左)と鍛練場(右)で区分されていた境目にいた。
休憩場はリゾート気分が味わえて、鍛練場だと燃えていこうぜとかなんとか…
鍛練場と休憩場は隣り合わせで、音で境目を現わしているらしい。
鍛練場
『わっしょいわっしょい!わっしょいわっしょい!己の気合でぶっ飛ばせえ!!
わっしょいわっしょい!わっしょいわっしょい!この手に掴めや!最強スキル!!
わっしょいわっしょい!わっしょいわっしょい!!
わっしょいわっしょい!!わっしょいわっしょい!!!』
作詞作曲歌い手ケイト、『気合いだ!根性だ!』BGM
和太鼓が奏でる中、聞いてて燃え上がってくるほどのもので…
個人的に、『その手に掴め!スキルアップ!!』という部分も気に入ったわけだが、『わっしょい』の数が多かった。
どうやら、本人からの鼓舞のつもりらしいが…
徹夜でふらふらになりながらノリと勢いで作り、その後にぶっ倒れたとのことだ。
休憩場
あろはおえ~のウクレレ演奏BGM
聞いてて力が抜けるほどリラックスするレベル。
その境目あたりで、休憩場ののんびりとした雰囲気から
鍛練場へ顔をのぞかせた時、あまりにも熱血すぎる雰囲気に…
それらのあまりにもの温度差に吹く者は非常に多いという。
ヒースクリフでさえも笑っており、現在ではエギルもまた腹を抱えて笑っていた。