第31章 帰還
ケイトに対抗するかのように、お爺様まで好意を示すようになりました。
爺「わしだって好きなんじゃもん!!」
ケイト「あれ?私も言いそうなことばっかやってるぞ?」苦笑
クレハ「同性ならば別に構いません。可愛げもあるでしょう。
ですが、異性にされたらと考えてみなさい(黒」ずいっ
ケイト「んー
……気持ち悪い;」偏見
クレハ「でしょう!!?;」
爺「ひどい!!;」半泣
そうして私とお爺様が揉めている間、ケイトはケイトでメイド長と話していたようです。
メイド長「ありがとうございます」ぺこり
ケイト「え?」
メイド長「あのように開放的なお嬢様を見たのは随分久方ぶりなんですよ。
クレハ様は、お母様を失ってから心を開くことなどそうありませんでした。
亡くなった当初は部屋へ閉じこもり、距離を取るようになったのです。
ただでさえ言葉がきつい物言いなので、それで誤解を受けがちだったのですが…
それに加え、言葉を重ねる機会までもが非常に少なくなったのです。
ですから…あのように自分をさらけ出して、ぶつかる所など一切ありませんでした。
お爺様ともあまり接触もないままで、私共にできることなどなく…;(ぐすっ)
あなたには、感謝の念を述べても述べても足りません」涙目
そう言いながらケイトの両手を取り、何度もありがとうと語りかけていたそうです。
それを受けてかケイトとは…
ケイト「ぶわっ!)クレハアアアアアア;;
一生!!一生大事にするからあああああ;;
全身全霊をもってぶつかってきていいからあああ;;;
殺すぐらいの勢いでぶつかってきていいからああああああ;;;(わあああん」ひしぃっ!!!
クレハ「何事ですか!?;」ぎょっ!
号泣しながら私にしがみ付いてきた時は驚きました。
ケイト「愛してるうう愛してるうううううううう;;;」だばああああ
クレハ「ええいっ!;暑苦しい!!!;」
ごすっ!!!!
その当時の私はそれを聞いた心境など知らず、べたべたと必死に離れまいとする状況を煩わしく感じ
思いっきり全力で頭頂部を殴りつけてしまいました。ええ、全力で;
メイド長「クレハ様!;やり過ぎです!;」
クレハ「はっ!)あ!;」
気付いた時には時既に遅し。
それから後、ケイトの意識が戻るまで懸命に介抱へ費やすことになりました。