第31章 帰還
メニューを操作すると、出てきた時刻に愕然とした。
1月22日PM8:30、要するに3時半から5時間も意識が飛んでいたことになる。
その結果に、それほどまでに脳の負荷が強烈だったのか…
と呆気にとられる中、突如として来訪があった。
ミーすけ「ぐお!」
ケイト「!ミーすけ!」
監視されていた眼はいつの間にかなくなっていて
例の壁抜けができるようにした壁から、ミーすけが堂々と中に入ってきたことからも察しが付いた。
ケイト「外に出れるんだな?」
ミーすけ「おん!」
その叫び声は、まるで急げと言っているように聞こえた。
ミーすけが先導するまま、それについて行くと…
そこにはアスナとキリトとユイがおり、すぐ近くに滅神らしきボスが2匹おり
壁を背に追い詰められているように見えた。
ケイト「!!」
アスナ「ケイトちゃん!?」
キリト「!来るな!!」
ケイト「ミーすけ、1匹任せる!」
ミーすけ「うおん!」
そう叫んだ直後、私達4人と1匹のボスの間に入って左後ろ際の壁へ飛ばされた。
そして私は縮地と同時に光を用い、瞬時にボスを右側へ向けて蹴飛ばした。
が、そのHPバーは見えず、どれだけ減ったか判断が付かずにいた。
ケイト「ユイ、こいつら何だ!?」
ユイ「おそらく後に取り入れられるボスだと思われます!」
ユイが言うには、アルヴヘイムに2025年年初めの大型アップデート時に実装されていた広大な地下世界、且つ最難関フィールド。
その名も《ヨツンヘイム》、その中でも最強に位置するボスらしい。
そのボスは2匹おり、どちらも魔法と物理が無効とされている上に、HPもまた類を見ないぐらいに異常に高いのだという。