第31章 帰還
その頃のキリトはリーファと共に飛行中。
ALOに入ったばかりの頃、あることがあった。
キリト「なあ…何でインフィニティ防具とか、ケイトが作った武器やアイテム類は全部無事なんだ?」
ユイ、すなわちMHCP001以外のデータでは、唯一文字化けがされていなかったアイテムがあったことだ。
ユイ「おそらく、108個以上の素材を使用して作られたことから『データ量』があまりに膨大過ぎて、データの破損が進まなかったのだと思われます。
今からでも装備すれば問題なく使用できそうですよ」にこ
このALOはSAOを流用して作られているらしい。
その為、2つのゲームで共通しているスキルは、そのままALOのデータに上書きされているのだという。
ただ、SAOからのアイテムの方は破損しているため使えないらしい。
ケイトが108個以上もの素材を合成と共に作製したそれらを除いては…
後に、コンバートの際でも同じ理由で削除し切れないという事象が必ず起こるのだと知られ
ゲームの種類に拘らず、有用されることが非常に多くなったのは言うまでもない(639ページ参照)。
キリト「そうか。ありがとう、ユイ」微笑
ユイ「どう致しまして♪」敬礼&微笑
そうして、無事にSAOから使用していた装備&スキルを使ってきたわけなんだが…
あまりに見たことの無い武器や防具に驚きを隠せない状況が続いた。
キリト(ケイトのおかげで装備云々は助かったわけなんだけど…
何とか誤魔化し切らないとだよな、これは…;)汗
リーファ「?」
リーファからそんな装備は見たことがないと詰め寄られた当時
そっぽを向きつつ必死に誤魔化す中、当のリーファは訝し気な眼を向けるばかりだったのは言うまでもない。
キリト(ここに着くまで、変な因縁に巻き込まれてばかりだったよなあ。
シルフとかサラマンダーだとか)遠い目
リーファ「!あ、明かりが見えるよ!キリト君!」
そうしてようやく目的街・アルンに着いた頃
午前4時から午後3時までの定期メンテナンスのアナウンスが流れた。
今日はここまでとなり、宿屋でログアウト。続きは昼過ぎに行うことになった。