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白い流星【ソードアート・オンライン】

第30章 ゲームクリア





ケイト「死なせて、堪るか!!!!!」ぎりっ!!

その立ち上がった瞬間、そう叫びながら左手で左腰にあるポシェットを叩いてあるアイテムを出した。


『このアイテムのポップアップメニューから使用を選ぶか、あるいは手に保持して蘇生プレイヤー名と発声することで、対象プレイヤーが死亡してからその効果光が完全に消滅するまでの間ならば、対象プレイヤーを蘇生させることができます』

それに手を触れた瞬間、当時に見た説明文が蘇った。



ケイト「アスナあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
ぽおおおおおおおっ!!!!

そう叫んだ瞬間、アスナの散っていこうとする光が集まり…

蘇生に成功したことを示すかのように、アスナはその形を取り戻した。


それから後、とてつもない速度を彼女は見せた。



即座にヒースクリフに詰め寄り、剣を持った腕を斬り捨てた。


そしてケイトは彼へ振り下ろそうとするが…どうしても斬れずに途中で止まってしまった。

ケイト「死ぬことないだろ…

お前がいなきゃ、帰っても何の意味もないだろうが!!;」


その目に涙を浮かべながら、震えと共に双短剣を途中で止めていた。



ヒースクリフ「君のことが心配だ…君は、優し過ぎる。

私は…君になら、殺されてもよかったんだよ」

ケイト「!」ふるふる

いやいやと言うようにケイトは首を横に振った。


それに対し、彼が盾で攻撃しようとした直後

咄嗟に傍に居たキリトがケイトの襟首を掴んで自らへ引き寄せることで避けさせ
同時にキリトは左手の剣で、ヒースクリフの持つ盾を弾き飛ばした。



ヒースクリフ「ケイト君…最期のお願いだ。

私を、刺してくれ」

盾も剣もなくした彼は寂しそうに笑いながら言った。

しかし、彼女がした行動は…


ぎゅううううっ

彼を強く、抱き締めるという行為だった。



ヒースクリフ「ダメだろう?敵にそんな情けをかけては」苦笑

ケイト「ううん、ううん!」ふるふる

強く何度も首を横に激しく振った。


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