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白い流星【ソードアート・オンライン】

第30章 ゲームクリア





2024年11月7日、100層迷宮にあるボスフロア。

100層のフィールドボスは既に倒しており、再び出てもすぐ倒せるでしょう。


そうして私達は時間にして夕暮れに差し掛かる16時過ぎに集まっていました。

というのも、2周年記念ということで生き延びたことに感謝しつつ飲み漁った人達が多かった為です。

何故二日酔いなどということまで起こったのかについては、やはりアルコールの摂取が過剰過ぎた為でしょう。


ちなみに攻略組は全員250レベルの為、替えが利きません。

その中には中層プレイヤーだったリズやシリカ、ユナやノーチラスまでもがおり、今や欠かせない存在となっています。



最後のボス部屋の扉を前にして、緊迫な空気と共に

静かな重苦しくも感じる空気の中でごくりと誰かの唾を飲み込む音が聞こえた。


そこへ入る前、ケイトの声が響いた。



ケイト「最後に、皆で手を重ねよう。

きっと、誰も欠けずにクリアする。


皆で帰る為にも、ここで誓いを立てよう」

さっ


そう言いながら、左手を差し出した。


すると、黙ったまま次々に上へ手を重ねてきました。

その表情は誰もが笑顔で、どこか晴れ晴れとしていた。



その想いは誰もが同じで、心から抱いたものだから…

それに対し、顔をあげて見るとケイトは涙を浮かべていた。



キリト「…なんか、名残惜しいな」

リズベット「クリアしたくないなんて言わないでよ?」

キリト「いや、そういうわけじゃなくってさ…

ただ…ここが居場所になってたんだなって、ふと思ってさ。


ケイトがいて、アスナがいて、白の鳳凰があって…

いつでも帰ってきて良くて、どんな時でも受け入れてくれて…

無条件で愛してくれるなんて…
受け止めてくれるなんて、昔までの俺なら考えもしなかったよ(ふっ」遠い目&微笑

その目は微かに潤んでいて、その笑みは嬉しそうにも見えました。


そういえば、βテスターとして睨まれかけていましたものね。


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