第5章 開拓者
主に戦場を走り回って傷を負った人を即座に後衛へと下げつつ
後衛として遠くからボスを攻撃する人。
その役割につく人は、攻略組の中でAGIが高い人が多い。
セリオン防具一式でSTRもAGIも相当補えるからな。
回復役は、後衛へ下がってきた怪我人を治すことをするが
空いた時間には後衛からのボスへの攻撃に専念する。
盾役も、後衛(怪我人含む)を守る人と、前衛で守る人に分ける。
後衛の盾の場合は、合間があれば投擲などで攻撃をする。
前衛の盾は、引き付け役や前衛が危なくなればすぐに割り込めるような位置へ立ち回りつつ、合間があれば攻撃。
二人で組む際の、前衛の攻撃型と防御型の役割分担。
攻撃型はボスへの攻撃に専念。防御型が危なくなれば防御に回る。状況に応じて動きを変える。
その間、防御型はボスの攻撃の横っ面に攻撃することで逸らして防御に専念しつつ、空きがあれば攻撃に回る。
各々が入れ替わりながら補い合いながら、次々に仕留めていく。
後衛の攻撃の仕方、投げ槍から投擲、吟唱など。
後衛は基本、合間に遠くから攻撃することで
敵のヘイトを稼ぎ、そちらへ意識を向けさせることで翻弄。
その間に前衛が怒涛の如く、猛攻を決めていく。
直接攻撃に向かず、近くなければ効果のないスキルでも
その人を護衛しながらボスへ近寄って、行えるようにすることでより効率化を促す。
指揮役はボスの様子や出方を伺いつつ合間に攻撃。
どこが空いているか、どこに攻撃できるか、後衛や前衛に指示を促す。
全体における攻撃の把握や、前衛・後衛・盾の攻撃バランスなどを支える。
ボス戦においての配置は、基本ボスの周囲を円状に囲うようにする。
引き付け役となる人が最初に攻撃。
危なくなれば盾が割り込むか、間に合わなければ近くの前衛がスイッチ。
一番遠いのが後衛だが、その前衛と後衛の中間に後衛を護る盾を配置。
ボスから近い順に
引き付け役、盾(前衛守護)、前衛、
指揮役、
盾(後衛守護)、後衛、回復役、怪我人となる。
ケイトが考え出した、上記の戦術に伴って
死人が0になるだけでなく、ボスを倒すまでの時間も短くなり
それは、盤石を期すものになった。
そのボス戦における基盤を築き上げた後
ケイトはボス戦以外、トラップ部屋がなければ迷宮に赴かなくなった。