第4章 中華な翔ちゃん
翔side
袋…、っつーか何というか…が持ち上げられ、そこにトロンとした液体が垂らされた。
おそらくは(いや、確実に…)ローションだとは思うが、ヌルヌルしてて…まるでナマコの表面を覆ったヌメリのようで、なんとも気持ち悪い感触だ。
でもそれをしておかないと、”痛い”らしい…(^_^;)
そもそも、出す機能は備わっていても、入れる機能は備わっていない筈だ。
痛みを伴わないわけがない。
「いい? 行くよ?」
俺の両足を脇に抱え込んだ雅紀の、いつになく真剣な声に、俺の身体が一瞬硬直する。
「ちゃんと力抜いててね?」
「う、う、う、うん…」
ヤバイ…、緊張してきた(;^_^A
俺の”アソコ”に硬い物が宛がわれる。
そして雅紀が腰をグンと前に押し出すと、俺の”アソコ”に、指の時なんかとは比べものに、超絶超々痛みが走った。
「い、い、痛った~ぃ…!」
悲鳴にも似た声が口から零れて…
俺は頭を乱暴に振ると、その痛みから逃れようと、必死で手をばたつかせた。
ローション塗っときゃ痛くないなんて…噓ばっかじゃん(>_<)
シーツをギュッと掴み、歯を食い縛る。
でもそれって逆効果みたいで…
「翔ちゃん、ちゃんと息して? ほら、ヒーヒーフーだよ?」
俺は雅紀に言われるまま、どこかで聞いたことのあるような呼吸法を繰り返した。