• テキストサイズ

僕らがProducer【気象系BL】

第4章 中華な翔ちゃん


雅紀side


翔ちゃんが俺の口の中に思いっきり熱をぶちまけた。

俺はそれを”ゴックン”と喉を鳴らして飲み込んだ。

「へへ、ご馳走様」

見開いた目を白黒させる翔ちゃんを見上げ、俺は行儀よく手を合わせた。

「ご、ごちそうさま、って…。お前そんなもん…」

ああそうか、味の心配をしてるんだね?

「美味しかったよ、翔ちゃんの超濃厚”白湯スープ”」

「パ、白湯スープ…(@Д@)」

翔ちゃんが額を押さえてその場にしゃがみ込む。

「ど、どうしたの? 大丈夫?」

俺は翔ちゃんの肩をそっと抱き寄せると、その背中を軽く摩った。

きっとビックリしちゃったんだよね?
可哀想な翔ちゃん…( ๑´•ω•)۶ヨシヨシ

「立てる? 気分悪かったらベッドに行こうか?」

翔ちゃんの背中がビクンと震えて、首をプルプルと横に振るから、俺は翔ちゃんの背中をポンポンと叩いて、そして小さく丸まった身体をヒョイと抱き上げた。

「うっ、うわぁっ、何してんのっΣ(⊙ω⊙)]

何って…抱っこですけど、それが何か?

俺は翔ちゃんを姫抱きにしたまま寝室のドアを開けると、肘で照明のスイッチを入れた。

明るさを抑えたオレンジ色の照明の中、浮かび上がる緑地に赤い花の刺繡をあしらったカバーをかけた、天蓋付きのベッド。

翔ちゃんを美味しく調理するために、わざわざ輸入したベッドだ♪
/ 214ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp