第4章 中華な翔ちゃん
雅紀side
翔ちゃんが俺の口の中に思いっきり熱をぶちまけた。
俺はそれを”ゴックン”と喉を鳴らして飲み込んだ。
「へへ、ご馳走様」
見開いた目を白黒させる翔ちゃんを見上げ、俺は行儀よく手を合わせた。
「ご、ごちそうさま、って…。お前そんなもん…」
ああそうか、味の心配をしてるんだね?
「美味しかったよ、翔ちゃんの超濃厚”白湯スープ”」
「パ、白湯スープ…(@Д@)」
翔ちゃんが額を押さえてその場にしゃがみ込む。
「ど、どうしたの? 大丈夫?」
俺は翔ちゃんの肩をそっと抱き寄せると、その背中を軽く摩った。
きっとビックリしちゃったんだよね?
可哀想な翔ちゃん…( ๑´•ω•)۶ヨシヨシ
「立てる? 気分悪かったらベッドに行こうか?」
翔ちゃんの背中がビクンと震えて、首をプルプルと横に振るから、俺は翔ちゃんの背中をポンポンと叩いて、そして小さく丸まった身体をヒョイと抱き上げた。
「うっ、うわぁっ、何してんのっΣ(⊙ω⊙)]
何って…抱っこですけど、それが何か?
俺は翔ちゃんを姫抱きにしたまま寝室のドアを開けると、肘で照明のスイッチを入れた。
明るさを抑えたオレンジ色の照明の中、浮かび上がる緑地に赤い花の刺繡をあしらったカバーをかけた、天蓋付きのベッド。
翔ちゃんを美味しく調理するために、わざわざ輸入したベッドだ♪